米日産が新型車を一気見せ、Zプロトの姿も…20か月で10車種発表予定

次期フェアレディZにはV6ツインターボ+6速MT

ヘッドライトの半円は1970年代の「240ZG」をイメージ

リアのデザインは「Z32」もモチーフに

米日産の新型車。左からフェアレディZプロトタイプ、セントラ、フロンティア、パスファインダー。
米日産の新型車。左からフェアレディZプロトタイプ、セントラ、フロンティア、パスファインダー。全 24 枚

日産自動車(Nissan)の米国部門は4月3日、今後20か月で発表を予定している10車種の新型車を紹介した映像『The New Nissan』を、公式サイトを通じて公開した。

この映像には、2019年の映画『キャプテン・マーベル』や『アベンジャーズ/エンドゲーム』に出演した女優のブリー・ラーソンを起用した。彼女が初代『フェアレディZ』(S30型)など、日産を象徴する伝説的モデルを紹介しながら、「かつては自動車が、ポップカルチャーで重要な役割を果たした」と語る。

これに続いて、映像には、日産の最新モデルが登場する。『フェアレディZプロトタイプ』をはじめ、ピックアップトラックの『フロンティア』新型、小型セダンの『セントラ』新型、SUVの『ローグ』新型、電動SUVの『アリア』などが紹介されている。

次期フェアレディZにはV6ツインターボ+6速MT

映像に登場する1台、フェアレディZプロトタイプは、日産を代表するスポーツカー、『フェアレディZ』の次期型を示唆したプロトタイプだ。50年に渡る歴史を持つフェアレディZの伝統と、現代的な雰囲気を組み合わせた新しいスポーツカーを目指している。日産フェアレディZプロトタイプ日産フェアレディZプロトタイプ

シャープで長いボンネットの下には、V型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。トランスミッションは、6速MTを組み合わせた。現在、次期フェアレディZの発売に向け、求められる性能と扱いやすさを重視しながら、開発が進められている。

フェアレディZ プロトタイプは、初代S30型のシルエットやフロント&リアのモチーフを引き継いだデザインとした。また、歴代フェアレディZの黄色をソリッドパールの光と影のコントラストで再解釈し、鮮やかな新しいイエローカラーを開発した。ブラックルーフとの組み合わせにより、モダンで未来的なカラーコンビネーションを目指したという。

ヘッドライトの半円は1970年代の「240ZG」をイメージ

ボンネットフードのバルジ形状やLEDヘッドランプのティアドロップ形状は、S30型を彷彿とさせることを狙ったものだ。このLEDヘッドライトにある2つの半円デザインは、1970年代に販売された「240ZG」をイメージしているという。当時の240ZGは、ヘッドライトのドーム型レンズによって円状のリフレクションを作り出すという斬新なデザインを採用していた。

四角いグリル開口部も、歴代フェアレディZのアイコンを継承している。内側の楕円形のフィンは、テールランプなどにも使われている統一されたグラフィックによって、Z独自の世界観を表現した、と自負する。日産フェアレディZプロトタイプ日産フェアレディZプロトタイプ

サイドシルエットは、長いノーズから続くルーフラインの先に、垂直に切り立つテールエンドを配した。フロントフェンダーよりもわずかに低く、なだらかに傾斜するリアのデザインによって、S30型がもつ特長的なサイドシルエットを表現したという。

リアのデザインは「Z32」もモチーフに

リアのデザインは、S30や「Z32」などいくつかの歴代Zが持つテールランプからインスピレーションを得たデザインテーマを、現代風にアレンジした。テールランプはレイヤー形状に光る演出が施されている。

カーボンで成型されたサイドシルやリアバンパー、フロントバンパー下のリップスポイラーを装備した。19インチのアルミホイールも装着。マフラーはリアバンパーの左右にレイアウトされている。

《森脇稔》

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