ジャガー・ランドローバーの“いま”を象徴するモデルを展示…オートモビルカウンシル2021

ジャガー F-TYPEコンバーチブル
ジャガー F-TYPEコンバーチブル全 14 枚

幕張メッセ(千葉県美浜市)において4月9日から11日まで開催されているオートモビルカウンシル2021に、ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2年連続で出展。今年はジャガー『F-TYPEコンバーチブル』とランドローバー『ディフェンダー110』を展示している。

大幅改良のF-TYPE

F-TYPEは2021年1月に大幅改良が行われ、エクステリアデザインが大きく変化。標準装備となったスリムなプレミアムLEDヘッドライトと、刷新したクラムシェルボンネットに加え、グロスブラックメッシュ仕上げのフロントグリルを採用。リアは、ジャガー初の電気自動車『I-PACE』より導入しているLEDシケインシグネチャーライトと曲線により、エレガントに仕上げられている。

搭載されるエンジンは、2リットル直列4気筒INGENIUMガソリン(最高出力300PS・最大トルク400Nm)、3リットルV型6気筒ガソリン(最高出力380PS・最大トルク460Nm)と、5リットルV型8気筒ガソリン(最高出力575PS・最大トルク700Nm)の全3タイプだ。

インテリアは、ジャガー伝統のクラフトマンシップと先進機能を兼ね備え、よりラグジュアリーで洗練された空間を演出。12.3インチのインタラクティブドライバーディスプレイが標準装備となり、また、ジャガーの設立年を示す“JAGUAR Est. 1935”のデザインがグローブボックスのボタン、センターコンソールフィニッシャーとシートベルトガイドに施され、70年以上スポーツカーを作り続けているジャガーの歴史を体現している。

ジャガー F-TYPEコンバーチブルジャガー F-TYPEコンバーチブル

蘇ったディフェンダー

一方のランドローバーディフェンダーは、ランドローバーのアイコニックなモデルを21世紀仕様に刷新したモデルで、現代にあったポップで洗練されたデザインと実用的な機能を新たに採用。ひと目でディフェンダーとわかる初代の特徴的なシルエットを継承しつつ、高い走破性に加えてスマートかつ高機能な装備を搭載し、安全性も充実した、唯一無二のモデルであるという。

軽量アルミニウムのモノコック構造による全く新しいアーキテクチャー“D7x”を採用。ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造だ。従来のラダーフレーム構造と比較し、3倍のねじり剛性を確保し、軽量化も実現している。

ランドローバー伝統のフルタイム4輪駆動を採用し、砂地や草地、雪道などの厳しい路面でも前後輪のトルク配分を調整。路面状況に応じて最適なサスペンション、トランスミッション、トラクションなどの車両設定を自動制御するテレインレスポンス2には、6種類のモード(オンロード、草/砂利/雪、泥/轍、砂地、岩場、渡河走行)があり、オンロードとオフロードの両方でのベストな走行性能を発揮する。また、ランドローバー初の機能、コンフィギュラブルテレインレスポンスは、用途や好みにあわせてドライバー自身がテレインレスポンスの設定をカスタマイズすることも可能だ。

ランドローバー ディフェンダー110ランドローバー ディフェンダー110

電動化への布石のF-TYPEとブランドの象徴的なディフェンダー

ジャガー・ランドローバー・ジャパンマーケティング・広報部ディレクターの若林敬一さんは、「この2台は我々にとっては旬なクルマだ」という。ジャガーFタイプは、「昨年からジャガーはワンステップ前進した。それを象徴するのがこのFタイプだ」と述べる。その前進とは、「2008年以来新しく生まれ変わったジャガー・ランドローバーブランドは、ジャガーをリノベートして来た。その象徴的な存在が『XJ』であり、『XE』であった。その後ジャガーのラインナップが完成し、昨年、ジャガー全体としてもう一段ステップアップ、もうひとつ上のレベルに引き上げようという意味だ。それはパフォーマンス、質感、クオリティなどを含めたもので、それを実現した最初のクルマがこのFタイプなのである」と説明。

また、ジャガーは2025年から全て電気自動車になることを宣言している。「そこへ向けてまずは内燃機関においてもレベルアップを図ることで、次のバッテリーEVに繋がっていく象徴的なモデルともいえる」と若林さん。そして、「次に出てくる『E-PACE』はPHEV化する。このクルマを出すことにより、さらに一歩バッテリーEVに近づいていく。そういうステップを踏んでいるのがいまのジャガーだ」と述べ、内燃機関をブラッシュアップさせながら、その技術を使い、PHEV、そしてフルEVラインナップ化に向けて着実に歩みを進めていることを示唆した。
ジャガー F-TYPEコンバーチブルジャガー F-TYPEコンバーチブル
ランドローバーは、非常に人気の高いディフェンダーを展示。「ランドローバーブランドの力強さ、“ABOVE&BEYOND”といっているが限界を乗り越えて前に進んでいく力強さを表す象徴的なクルマとして展示している」とコメントした。
ランドローバー ディフェンダー110ランドローバー ディフェンダー110

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  6. <新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”を駆使して「低音増強」を図る!
  7. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  8. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  9. 中国製部品の急成長で2025年以降日本製の車載半導体は使われなくなる…名古屋大学 山本真義 教授[インタビュー]
  10. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
ランキングをもっと見る