シトロエンの最上位モデル、『C5 X』にPHV…欧州設定

PHVシステム全体で225hpのパワー

タブレット端末と同等の環境を実現する「My Citroen Drive Plus」

レベル2の部分自動運転も可能な先進運転支援システム

シトロエン C5 X のPHV
シトロエン C5 X のPHV全 16 枚

シトロエンは4月12日、『C5 X』(Citroen C5 X)に、プラグインハイブリッド車(PHV)を欧州市場で設定すると発表した。

PHVシステム全体で225hpのパワー

PHVパワートレインは、エンジンが直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボで、最大出力180hpを発生する。エンジンと8速ATの間にレイアウトされるモーターは、最大出力109hp、最大トルク32.6kgmを引き出し、システム全体で225hpのパワーを獲得する。

バッテリーは蓄電容量13.2kWhのリチウムイオンだ。ZEVモードでは、最大50km以上をゼロエミッション走行できる。EVモードの最高速は135km/hとした。自宅や職場、公共の充電ポイントで充電すれば、1週間 ZEVモードだけで走行することも可能、と自負する。PHVでは、日常的に eコンフォートモードとエレクトリックモードでの走行を組み合わせることにより、室内の静粛性をさらに高めることができるという。

C5 XのPHVでは、さらに一歩進んだ制御を実現する「シトロエン・アドバンスト・コンフォート・アクティブ・サスペンション」を搭載している。3つのモードから選べるサスペンションコントロールシステムは、「プログレッシブ・ハイドロリック・クッション」の効果を高める。走行中のダンピングを弱めるとともに、コーナリング中には効率的なサスペンションの動きを追求した。シトロエンによると、路面の上をまるで飛んでいるかのようなフィーリングを実現しているという。

タブレット端末と同等の環境を実現する「My Citroen Drive Plus」

C5 Xには、コネクティビティを重視したシトロエンの新開発インフォテインメントインターフェース「My Citroen Drive Plus」を採用した。12インチHDタッチスクリーン、4つのUSB Type-Cソケット、ワイヤレススマートフォン充電を備え、クラウドを介してリアルタイムに更新され、スマートフォンをコードで接続しなくてもミラースクリーンが表示される。タブレット端末と同等の環境を実現しているという。

カスタマイズ、お気に入りの表示設定、ホーム画面のウィジェットなど、タッチスクリーンのタブレットのようなインターフェースを採用している。このシステムには、音声認識機能も搭載されており、パーソナルアシスタントのように作動するという。

拡張ヘッドアップディスプレイは、フロントガラスに映し出されるフルカラーの大型ヘッドアップディスプレイで、AR(拡張現実)テクノロジーを導入している。ドライバーは、速度から電話、ナビゲーションまで、道路から目を離すことなく、必要な情報を得ることができる。

レベル2の部分自動運転も可能な先進運転支援システム

C5 Xでは、レーダー、カメラ、センサーなどのデバイスを活用して、レベル2に相当する部分自動運転を可能にする先進運転支援システム(ADAS)を採用する。アダプティブ・クルーズ・コントロールとストップ&ゴーを組み合わせた「ハイウェイ・ドライバー・アシスト」や「レーン・キーピング・アシスト」では、ドライバーに代わって、車両が速度や進路をコントロールしてくれる。

この他、ロングレンジブラインドスポットディテクション、後退時の危険を検知するリアクロストラフィックアラート、タッチスクリーンタブレットに外部環境を表示して操作を容易にするトップ360ビジョン、キーを持ったドライバーが車両に近づいたり離れたりするだけで、自動的にドアをロック&アンロックするプロキシミティハンズフリーアクセス&スタートなどを備えている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 日本にはないアバルトの高性能SUV、『パルス アバルト』が大胆イメチェン!
  4. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る