ホンダ シビックセダン 新型、写真公開 車は4月28日に米国で発表予定

「マン・マキシマム・メカ・ミニマム」思想

コンパクトカーカテゴリーの新基準を標榜

水平基調の新しいフロントマスク

新型の量産準備はカナダ工場ですでに完了

ホンダ・シビック・セダン 新型
ホンダ・シビック・セダン 新型全 10 枚

ホンダの米国部門は4月14日、新型『シビックセダン』(Honda Civic Sedan)の市販モデルの写真を公開した。2020年11月に発表されていたプロトタイプが、ほぼそのまま市販モデルとして登場している。

初代『シビック』は1973年、米国市場に導入された。それ以来、シビックは米国で約1200万人の顧客を獲得してきた。新型シビックセダンは、11世代目モデルとなる。

「マン・マキシマム・メカ・ミニマム」思想

新型シビックセダンの開発において、ホンダのデザイナーとエンジニアは、ホンダが掲げる「M・M」思想、「マン・マキシマム・メカ・ミニマム」(人のための空間は最大に、メカニズムのスペースは最小に)」哲学を重視した。歴代シビックのデザインコンセプトも再検討し、ドライバーと乗員のニーズに応えることを目指した。

これは、時代を超えたデザインと過去のシビックの人間中心の価値観に触発されたものだ。デザイナーとエンジニアは、機械部品に必要なスペースを最小限に抑えながら、ドライバーと乗員の快適性を最大化するホンダの人間中心のデザイン哲学を優先したという。

目指したのは、ドライバーが安全に車を楽しむ能力を高めること。その結果、スポーティな新しいエクステリアと、まったく新しいシンプルでスポーティなインテリアが生まれたという。新型は、すっきりとしたデザイン、シンプルな人間工学、卓越した視認性というシビックの本質的な価値が向上した、と自負する。

コンパクトカーカテゴリーの新基準を標榜

ホンダによると、新型シビックセダンは完全に新設計され、コンパクトカーカテゴリーにおいて、スタイル、パフォーマンス、安全性、テクノロジーの基準を、再び引き上げるという。

新型シビックセダンは、ロー&ワイドなスタンス、低いベルトライン、清潔で洗練されたディテール、オープンで風通しの良いキャビンなど、ホンダデザインの伝統的な要素からインスピレーションを得ている。

新型シビックセダンは、さらにスポーティで楽しい走行性能を実現する新設計のシャシー、強力で燃費性能に優れるパワートレイン、シビック初の機能とテクノロジー、アクティブ&パッシブの両安全性能などにより、魅力を引き上げているという。

水平基調の新しいフロントマスク

デザインチームは、ダイナミックなフォルムとスポーティなスタンスを新型シビックセダンに吹き込んだ。全高を抑えて、ヒップポイントが低い従来モデルの「低CGパッケージ」を引き継いで、デザイナーは、ボンネットやフロントフェンダーが低い伝統のシビックのデザイン理念を適用した。

デザインチームは、シビックの上半身のデザインに大幅な変更を加えた。ドライバーと乗員の視認性を最大化するために、フロントのルーフピラーを後方に移動した。視認性を高めるために、ドアミラーの位置も見直されている。

新型シビックセダンの新しいフロントマスクは、ロー&ワイドで水平基調とし、すっきりと洗練された雰囲気を演出した。キャビンは車体の後方に移動し、プレミアムなサイドビューのためにボンネットが伸ばされた。シャープな水平ショルダーラインが、フロントフェンダーからテールライトまで緩やかな弧を描き、デザイン全体に連続性を与えている。

新型の量産準備はカナダ工場ですでに完了

新型シビックセダンは、カナダ・アリストンにあるホンダ・オブ・カナダ・マニュファクチャリングで量産準備を終えている。新型は今夏、米国のディーラーへ到着する予定だ。ホンダは、新型シビックセダンを4月28日、公式発表する計画。ホンダは、新型シビックセダンは、およそ50年の歴史の中で、運転するのが最も楽しく、技術的に進歩したセダン、としている。

《森脇稔》

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