アウディ、小型電動SUV『Q4 e-tron』発表…航続は最大520km

アウディのEVの新しいデザイン言語

最大11.6インチの大型ディスプレイ

「50 e-tron クワトロ」はツインモーターで最大出力299ps

最大出力125kWの急速充電に対応

アウディ Q4 e-tron
アウディ Q4 e-tron全 35 枚

アウディは4月14日、新型EVの『Q4 e-tron』(Audi Q4 e-tron)をデジタルワールドプレミアした。

Q4 e-tronは、アウディ『e-tron』に続く電動SUVだ。アウディが、コンパクトEVセグメントに投入する最初の市販モデルがQ4 e-tronとなり、アウディの電動化戦略にとって、非常に重要なモデルになるという。

アウディのEVの新しいデザイン言語

Q4 e-tronは、アウディのEVのデザイン言語を、次のステップへと進化させることを目指した。短いフロントオーバーハング、大径ホイール、アスリートを連想させる筋肉質なボディにより、表現力豊かなプロポーションを創出しているという。

オプションでマトリクスLEDヘッドライトを装備することができる。このヘッドライトは、他の道路ユーザーを幻惑することなく、路面を明るく照らし出す。「デジタルライトシグネチャー」は、世界初の機能だ。ドライバーは、「MMIタッチオペレーションシステム」を操作して、4種類のライトシグネチャーを切り替えることができる。アウディ Q4 e-tronアウディ Q4 e-tron

リアは、ライトストリップが左右のテールライトをつなぐデザインとした。ボディカラーは、新色のメタリックシェードオーロラバイオレットを含む8種類のカラーが設定されている。

最大11.6インチの大型ディスプレイ

4590mmの全長に対して、ホイールベースを2760mmと長めに取り、駆動コンポーネントをコンパクトなスペースに搭載した。これにより、室内長はフルサイズクラスのSUVに匹敵し、後席足元には充分なゆとりを持たせているという。収納スペースは合計で約25リットル。荷室容量は、520リットル以上とした。アウディ Q4 e-tronアウディ Q4 e-tron

インストルメントパネルは、ドライバーに向かって少し角度が付けられ、独立したエリアに分割されて、デザイン要素にもなっている2つのディスプレイを統合している。助手席側のトリムパネルには、オプションで、リサイクル素材を一定の割合で含むテクニカルファブリックを装着することもできる。これは、市場導入後の早い段階で、選択可能になる予定。水平方向に伸びるセンターパネルには、ギアを選択するためのシフターが設置されている。

新設計のステアリングホイールには、ドライバーがデジタルインストルメントクラスターを操作するために使用するタッチパネルが組み込まれた。インフォテインメントとナビゲーションは、主にダッシュボード中央に配置されたMMIタッチディスプレイを使用して操作する。2021年末までには、11.6インチの大型ディスプレイも選択可能になる予定だ。3番目の操作インターフェイスとして、日常会話に対応したボイスコントロールも採用される。アウディ Q4 e-tronアウディ Q4 e-tron

「50 e-tron クワトロ」はツインモーターで最大出力299ps

2種類のバッテリー容量と3種類のグレードが用意されている。「35 e-tron」グレードは最大出力170psの電気モーターを1基、「40 e-tron」グレードは最大出力204psの電気モーターを1基搭載し、後輪を駆動する。

35 e-tronには、正味エネルギー容量52kWh(総容量55kWh)のコンパクトなバッテリーを搭載する。40 e-tronは、正味エネルギー容量77kWh(総容量82kWh)の大容量バッテリーを積む。

40 e-tronの場合、1回の充電で最大520kmの航続を可能にする。最大出力125kWの急速充電では、10分の充電で約130km(WLTP計測)を走行することができる。「myAudi app」を使うと、スマートフォンを利用して自宅に居ながらにして充電を開始し、走行前に車内の空調をコントロールすることも可能だ。

最上位グレードの「50 e-tron クワトロ」は、2基の電気モーターが最大出力299psを引き出し、電動4輪駆動システムと組み合わせる。0~100km/h加速は6.2秒、最高速は180km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。50 e-tron クワトロには、正味エネルギー容量77kWh(総容量82kWh)の大容量バッテリーを搭載する。

最大出力125kWの急速充電に対応

50 e-tron クワトロでは、効率を高めるために、フロントアクスルのモーターは、高い出力や強力なグリップが必要な場合にのみ作動する。ナビゲーションや地形のデータを考慮したインテリジェントな回生機能によって、エネルギー効率を追求している。

バッテリー容量に応じて、交流(AC)または直流(DC)で充電することができる。蓄電容量52kWhのバッテリーは、最大出力7.4kWのAC充電と最大出力100kWの直流急速充電に対応している。蓄電容量77kWhの大容量バッテリーは、最大出力11kWのAC充電と最大出力125kWの急速充電に対応する。

「アウディe-tron」充電サービスは、欧州26か国の約21万か所の公共充電ステーションで利用可能。そのうちの4400か所は急速充電ステーションで、1枚の充電カードで簡単に充電できる、としている。

《森脇稔》

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