ポールスター初のEVに新グレード、航続はシリーズ最長の540km…欧州発表

ツインモーターの最強グレードは最大出力408hp

シングルモーター搭載の新グレードは2種類

グーグル「Android」をインフォテインメントシステムに

車両の注文はインターネットのみ

ポールスター 2
ポールスター 2全 14 枚

ボルボカーズ傘下の高性能車開発メーカーのポールスターは4月13日、ブランド初のEVセダンの『ポールスター2』(Polestar 2)のラインナップを欧州で拡大すると発表した。

写真:ポールスター 2

ツインモーターの最強グレードは最大出力408hp

ポールスターの第1号車が、高性能PHVクーペ『ポールスター1』だった。続くポールスター2は、ポールスター初のピュアEVで、テスラ『モデル3』などと競合するミッドサイズEVスポーツセダンとなる。

「プレミアムな5ドアファストバックEV」をテーマに開発。車台は、ボルボカーグループの「CMA」(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)プラットフォームがベースとなる。

欧州でのラインナップ拡大では、既存グレードが「ロングレンジ・デュアルモーター」と名乗る。EVパワートレインは、前後にそれぞれモーターを搭載し、4輪を駆動する。2つのモーターは合計で、最大出力408hp、最大トルク67.3kgmを引き出す。強力なツインモーターにより、0~100km/h加速5秒以下の性能を発揮する。27個のモジュールで構成されるバッテリーパックは床下にレイアウトされ、蓄電容量は78kWhだ。1回の充電での航続は、最大480km(WLTPサイクル)の性能を備えている。

シングルモーター搭載の新グレードは2種類

ラインナップ拡大で登場する新グレードが、「ロングレンジ・シングルモーター」、「スタンダードレンジ・シングルモーター」の2種類だ。

このうち、ロングレンジ・シングルモーターには、最大出力231hp、最大トルク33.6kgmを発生するモーターを1基搭載する。バッテリーの蓄電容量は78kWhで、1回の充電での航続は、最大540km(WLTPサイクル)と、シリーズ最長の航続を可能にしている。

スタンダードレンジ・シングルモーターには、最大出力224hp、最大トルク33.6kgmを発生するモーターを1基積む。バッテリーの蓄電容量は64kWhで、1回の充電での航続は、最大440km(WLTPサイクル)とした。

2つの新グレードにも、最上位グレードのロングレンジ・デュアルモーターと同じく、19インチアルミホイール、LED前後ライト、フレームレスミラーが装備される。標準のエンボス加工されたテキスタイルには、ビーガン素材を使い、3Dエッチングされた装飾パネルに合わせて2色が選べる。8スピーカーを備えた高性能オーディオ、前後パーキングセンサー、リアビューカメラも標準装備した。

最上位グレードのロングレンジ・デュアルモーターに設定されるのが、「パフォーマンスパック」だ。パフォーマンスパックには、4ピストンのブレンボ製フロントブレーキ、調整可能なオーリンズ製ダンパー、20インチの鍛造ホイールが含まれる。また、ゴールド仕上げのブレーキキャリパー、シートベルト、バルブキャップが装備される。

グーグル「Android」をインフォテインメントシステムに

ポールスター2は、グーグルの「Android」をインフォテインメントシステムに組み込んだ世界で最初の車のひとつだ。これにより、「Googleアシスタント」、EV対応の「Googleマップ」、「Google Playストア」など、グーグルのサービスが車内で利用できる。自然な音声認識技術と新開発の11インチタッチスクリーンディスプレイが、新しいインターフェイスを可能にする。

グーグルのAndroidベースのオペレーティングシステムにより、常にインターネットに接続。スマートフォンのように、無線で最新情報を受信する。また、音声アシスタントのGoogleアシスタントを採用。エアコンの温度調整やオーディオの曲の選択などを音声認識で行うGoogleアシスタントによって、ドライバーは運転に集中できる。さらに、ナビゲーションアプリにGoogleマップを導入する。Googleマップが車載化されているため、リアルタイムで交通情報などが得られる。

スマートフォンがキー代わりになる「ポールスター・デジタルキー」も導入する。複数のユーザーが利用するカーシェアリングなどで便利な技術だ。オーナーは第三者とバーチャルキーを共有したり、他の多くのオンデマンド機能にアクセスしたりできるようになる。スマートフォンを携帯したドライバーが車両に近づくと、車両のロックが自動的に解除される。

ポールスター・デジタルキーは、ソフトウェアの無線アップデートで車両にダウンロードされる。新しい「ポールスター・アプリ」とポールスター・デジタルキーは、2021年5月から、すべてのポールスター2の顧客に対して、無線更新で配信される予定だ。

車両の注文はインターネットのみ

車載システムやスマートフォンで利用できるコネクテッドデジタルソリューションを採用する。ユーザーは充電ステーションでの充電の際、世界最大の公共課金ネットワークに簡単にアクセスできる。

合計荷室容量は440リットル。リアに405リットル、フロントに35リットルの容量を持つ。テールゲートが大きく開くファストバック設計により、積載性を高めた。

2~3年のサブスクリプション(利用期間に応じて料金を支払う方式)も導入する。デポジットなし、諸費用などすべて込みのサブスクリプションでは、引き取り、配送サービス、ボルボ車やポールスター車の代車貸し出しが追加され、すべてまとめての月払いになる。この定額サブスクリプションは、ポールスター車を所有することが、手間のかからない顧客体験になることを意味するという。車両のオーダーは、インターネットのみで行う。

《森脇稔》

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