コンチネンタル、第6世代の長距離レーダーとサラウンドレーダー発表へ…上海モーターショー2021

コンチネンタルはレーダーセンサーを、20年以上にわたって手がけてきた。その間、全世界に合計1億個以上のレーダーセンサーを出荷した。コンチネンタルが持つレーダーセンサーに関するノウハウを投入して開発されたのが、第6世代の長距離レーダーとサラウンドレーダーだ。
両方のレーダーセンサーは、ソフトウェアとハードウェアを共有しているため、設計の複雑さが緩和され、コストが削減される。第5世代と比較して性能が向上しており、両レーダーはエントリーレベル車に求められるユーロNCAP要件から、プレミアム車向けの自動レーンチェンジまで、さまざまなニーズをカバーする。
約250mまでの物体を検知する長距離レーダーの開発に加えて、車両周囲の360度の物体を検出するサラウンドレーダーにも重点が置かれた。将来のサラウンドレーダーは車両から約200mと、従来の短距離レーダーよりも広い範囲をカバーする。最新のサラウンドレーダーは、車両、二輪車、自転車などの物体をより早く、より正確に検出する。サラウンドレーダーには、先進運転支援システムと自動運転の両方をより強力にする機能があるという。
いくつかの特許出願中のテクノロジーが、レーダーセンサーの性能を向上させる。新しいセンサーの大きさは約70mm×55mm×20mmで、第5世代よりも約40%コンパクト。これにより、サイドレーダーが車両に装着しやすくなるという。
コンチネンタルは第6世代の長距離レーダーとサラウンドレーダーを、2023年から生産する予定。最初の顧客からの注文は、すでに受け付けている、としている。
《森脇稔》