VW アルテオン に初の「R」、2.0ターボは320馬力…欧州発売

「R」ならではのスポーティなエクステリア

ステアリングホイールに「Rボタン」

0~100km/h加速4.9秒で最高速270km/h

フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク R と アルテオン R
フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク R と アルテオン R全 17 枚

フォルクスワーゲン(Volkswagen)は4月16日、『アルテオン』改良新型と『アルテオン・シューティングブレーク』に設定された高性能グレード、「R」を欧州市場で発売した。ドイツ本国でのベース価格は、6万3095ユーロ(約820万円)だ。

「R」ならではのスポーティなエクステリア

アルテオンにはこれまで、「Rライン」が用意されていた。その上に位置する高性能グレードのRは、アルテオン初設定となる。『アルテオンR』と『アルテオン・シューティングブレークR』は、シリーズのトップグレードに位置付けられる。

エクステリアはバンパーが新設計され、フロントに専用エアインテーク、リアにディフューザーを装備した。マットクロームのドアミラーカバー、フロントドアにはRロゴプロジェクションが採用される。Rパフォーマンスブレーキシステムには、Rのロゴ入りブルー仕上げの18インチブレーキキャリパーが付く。

18インチの「セブリング」アルミホイールが標準。オプションで、19インチの「アデレード」ホイールと、20インチの「エストリル」ホイールが選択できる。タイヤも専用開発した。ディフューザーの外側に2つの台形の金属製テールパイプを備えたフォルクスワーゲンRの新しいスポーツエキゾーストシステムは標準だ。

ステアリングホイールに「Rボタン」

インテリアは、背もたれにRのロゴが付いた黒い「ArtVelours」シートと、DSG用の大型パドルシフトが付いたRマルチファンクションスポーツステアリングホイールを採用する。また、カーボンルックのアルミアクセントが標準。フォルクスワーゲンRのブルーは、シート、フロントアームレスト、シフトレバーカバー、レザースポーツステアリングホイールの装飾ステッチに使われた。センターステアリングホイールクリップの内側も、ブルーで仕上げている。

また、マルチファンクションスポーツステアリングホイールの青い「Rボタン」を押すと、エンジン、トランスミッション、DCCランニングギア、ステアリングなどの特性を、「レースモード」に切り替えることができる。

インフォテインメントや空調コントロールを含むセンターコンソール、ドアトリムの上側を新設計した。新開発のデジタルコックピットも採用する。ドライバーは各種表示を、好みに応じてカスタマイズできる。10.25インチの高精細ディスプレイとした。オートエアコンのタッチスライダーと、タッチコントロール付きの新しいマルチファンクションステアリングにより、操作性が引き上げられている。

ドライバーは、マルチファンクションステアリングホイールのボタンを使用して、3つの基本レイアウトを素早く切り替えることができる。新開発の「MIB3」インフォテインメントシステムを採用した。MIB3は、エアコン操作部分の上側の手の届きやすい位置にレイアウトした。MIB3は、自然な音声制御によって、各システムを簡単に切り替えることができる。スマートフォンなどを、ワイヤレスで充電することも可能だ。

またApple の「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」向けに、アプリをワイヤレスで組み込める「App-Connect Wireless」を採用した。オーディオは、高出力の700Wハイエンドサウンドシステムが用意される。さらに、インテリアの照明を最大30色に変更できるシステムも設定されている。

0~100km/h加速4.9秒で最高速270km/h

アルテオンRとアルテオン・シューティングブレークRには、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」エンジンが搭載される。このユニットは、「EA888 エボ4」と呼ばれる。欧州仕様車の最大出力は320ps/5350~6500rpm、最大トルクは42.8kgm/2100rpmを引き出す。

320psのパワーを効率的に路面に伝えるために、「Rパフォーマンス・トルクベクタリング」を搭載する。これにより、4WDの「4モーション」システムは走行状況に応じて、前後アクスル間だけでなく、後輪左右の間でも駆動トルクを最適に配分することができる。フォルクスワーゲンによると、とくにコーナリング時の敏捷性が向上しており、カテゴリーで新しいレベルのドライビングダイナミクスを実現しているという。

この4モーションに、新開発の「アダプティブシャシーコントロール(DCC)」を組み合わせる。ドライバーは、DCCの設定を切り替えることにより、ドライビングダイナミクスシステムを最適化することが可能だ。サスペンションも強化されている。

動力性能は0~100km/h加速が4.9秒。最高速は250km/h(リミッター作動)となる。オプションの「Rパフォーマンスパッケージ」を装着した場合、最高速は270km/hに引き上げられる。

《森脇稔》

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