高速道路の料金値上げ、国交省が検討---渋滞緩和で[新聞ウォッチ]

東京湾アクアライン
東京湾アクアライン全 2 枚

通行料金を高くすれば、渋滞が解消するというのはあまりにも安易な考え方ではないだろうか。国土交通省は高速道路の料金体系を見直す検討に入ったという。

7月に開幕する予定の東京オリンピック・パラリンピック期間中、首都高速道路で競技時間帯の午前6時~午後10時に、自家用車の従来料金に1000円を上乗せする方針だが、大会終了後には、首都高以外でも、通年休日や時間帯によって渋滞が激しい混雑区間の中央道の小仏トンネルや、東京湾アクアラインなどを指定し、値上げを実施するという。

きょうの日経が1面準トップで「高速道混雑時値上げ」とのタイトルで報じているほか、読売なども取り上げている。それによると、高速道路の料金は現在、利用した距離をもとに設定しているが、現行の料金体系を見直し、渋滞が発生しやすい区間で料金を高くする一方、他の区間では安くするなど差をつけることで車両が分散し、渋滞が少なくなる効果を見込むという。

2021年度中にも本格導入し、将来は時間単位の料金設定を視野に入れるなど、需要に応じた料金変動で交通量を平準化する抜本的な改革を図るそうだ。

ただ、高速道に限らず道路の混雑は交通量が多い場合だけでなく、事故が原因で車線が閉鎖されて渋滞が発生するケースも少なくなく、単純に料金を値上げすれば解決できるわけでもないだろう。理由はともあれ、世界的にみても日本の高速料金はバカ高い。さらなる値上げは若者などのマイカー離れが一段と加速することにもなりかねない。

2021年4月27日付

●日豪印「脱炭素」供給網、中国念頭、資源・技術補完へ(読売・1面)

●ANA・JAL脱炭素強化「50年排出ゼロ」で足並み(読売・8面)

●高速の変動料金本格検討、首都高以外も五輪後に(読売・8面)

●コロナ国内死者1万人、今年6500人、60代以上95%(朝日・1面)

●トヨタ採用ソフト系倍増、22年新卒、自動運転など開発(朝日・6面)

●交通違反の反則金、振り込みも可能に、6月から、まず秋田・島根(朝日・29面)

●メルセデス、新型EV発売、小型SUV日本2車種目(毎日・7面)

●GW期間の平日朝、JR、都要請で減便(毎日・23面)

●出社NTT 2割に下げ、企業、在宅勤務を拡大(日経・1面)

●銘柄診断、ホンダ、一時3%高「新車全て電動化」好感(日経・20面)

《福田俊之》

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