ルノーの名車『5』、EVで復活が決定…『R5』を2025年発売へ

コンセプトカーで将来の欧州の量販クラスのEVを示唆

ひと目でルノー5と識別できるデザイン

フランス工場で再生可能エネルギーを使って組み立てられる予定

ルノー5(サンク)プロトタイプ
ルノー5(サンク)プロトタイプ全 11 枚

ルノーグループ(Renault Group)は4月26日、ルノーの名車『5』(サンク)の再来となる新型EVを、ルノー『R5』として、2025年に発売すると発表した。

写真:ルノー 5(サンク)プロトタイプ

ルノー5は、フランス乗用車史上最多の生産台数を記録し、「クルマのジーンズ」と呼ばれるルノー『4』(1961年発売)の後継モデルだ。ルノー5は、機能性とデザイン性を兼ね備えた車として、ルノー4同様に多くの人々に受け入れられ、ルノーを販売台数で欧州首位の自動車メーカーに押し上げた。

ルノー5には、高性能モデルの『5ターボ』(サンクターボ)も用意されていた。5ターボはルノー5をベースに、エンジンをミッドシップマウントに変更。WRC(世界ラリー選手権)のグループ4 参戦のホモロゲーションモデルとして開発されたモンスターマシンだった。

コンセプトカーで将来の欧州の量販クラスのEVを示唆

ルノーグループは2021年1月、コンセプトカーのルノー『5(サンク)プロトタイプ』を、フランスでワールドプレミアした。同車は、ルノーの名車のひとつで、1972年に発売されたルノー5へのオマージュとして開発されたEVコンセプトカーだ。

EVコンセプトカーとして発表されたルノー5プロトタイプは、さらなる電動化に取り組むルノーの新しい方向性を示した1台でもある。ルノーグループは、「ルノーリューション」プログラムの一環として、今後5年間の新戦略を発表した。この計画では、ルノーがテクノロジー、サービス、クリーンエネルギーのブランドになることを目指している。

ルノー5プロトタイプは、ルノーのデザインディレクターのジル・ヴィダル氏が率いるチームによって設計された。かつてのルノー5に触発されたデザインを採用する。ルノー5プロトタイプは、過去と再びつながり、インスピレーションを引き出して、単に複製するのではなく、それらの輝かしい時代の精神を見つけることを目指したという。ルノーは現代的なアプローチで、ヨーロッパのEVをどのように民主化するかを、ルノー5プロトタイプで提示した。

ルノー5プロトタイプは、コンパクトなシティカーであり、100%EVのモダンな未来に適合するように開発された。イエローのボディカラーはポップで、楽しさを表現した。ルノー5プロトタイプは、オリジナルのルノー5のデザイン要素を取り入れている。その現代的なアプローチは、さまざまな仕上げや素材に表れているという。ルノー5(サンク)プロトタイプルノー5(サンク)プロトタイプ

ひと目でルノー5と識別できるデザイン

ルノー5プロトタイプは、ひと目でルノー5と識別できるデザインが目標という。ボディラインとフラッシュサーフェス処理、未来的なディテールを盛り込んだ。さらに、オリジナルデザインから採用されたスタイリング要素が、現代的な機能を隠している。

たとえば、ボンネットのエアインテークは充電ハッチを隠し、テールライトにはエアロフラップが一体設計された。バンパーのフォグランプは、デイタイムランニングライトだ。サイドベント、ホイール、リアには、オリジナルの「5」のロゴが配されている。

フロントマスクとテキスタイルルーフは、家具の世界に着想を得ている。フロントとリアでは、「RENAULT」のロゴが光り、アクティブな印象を与えることを狙った。ドアミラーに配置されたフランス国旗は、フランスで開発されたことを強調する。ダッシュボードの小さなディスプレイにも、ロゴが表示される。ルノー5(サンク)プロトタイプルノー5(サンク)プロトタイプ

フランス工場で再生可能エネルギーを使って組み立てられる予定

ルノーグループは、ルノー5の再来となる新型EVを、ルノーR5として2025年に発売する。コンセプトカーのルノー5プロトタイプの市販バージョンとして、開発を進めていく。

ルノーR5は、フランス国内の工場において、水力発電や太陽光発電など、再生可能エネルギーを使って組み立てられる予定だ。バッテリーの生産についても、現行のルノーのEV『ゾエ』と比較して、少なくとも20%のCO2排出量を削減することを目指す。

ルノーグループは、責任ある持続可能なバッテリー素材の供給を確保するために取り組んでいる。ルノーグループは、コバルト、ニッケル、リチウムなどのリサイクルに関して、ヴェオリアとソルベイの2社とパートナーシップを結んでいる。ルノー5ルノー5

《森脇稔》

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