自動車安全エレクトロニクス市場「年平均12%以上の成長」 2023年までの見通し

(イメージ)
(イメージ)全 1 枚

世界の自動車安全エレクトロニクス市場は、2023年までに約400億米ドルに達すると推定され、2017~23年の間に年平均12%以上の成長率で拡大すると予想される---。SDKI Inc.は、自動車安全エレクトロニクス市場の新レポートを4月26日に発刊した。

さまざまなシステム間でのデータと情報の集中制御とシームレスな交換を可能にする自動車用電子機器の急増により、世界の自動車安全エレクトロニクス市場の成長が促進されているという。ユーザーエクスペリエンスと利便性を向上させるように設計されたシステムの投入は、自動車産業に変革をもたらす。

SDKIによると、スマートフォンと電子機器の統合の進展に伴うコネクテッドカーの需要の高まりが、世界市場の成長を牽引している。さらに、テレマティクス、ADASソリューション、デジタルクラスター、ハイエンドインフォテインメントシステムなどの高度な機能の採用により、グローバル市場で安全エレクトロニクスの需要が高まっている。

SDKIのレポートで自動車安全エレクトロニクス市場のセグメントは、製品別(システムとセンサー)、車種別(エコノミーカー、高級車、中価格車)、および地域別に分割されている。これらのセグメントは、さまざまな要因に基づいてサブセグメント化され、各セグメントおよびサブセグメントの複合年間成長率、評価期間の市場価値およびボリュームなど、市場に関するいくつかの情報で構成されている。

製品別セグメントのセンサーセグメントは、2017年にすでに大幅な市場シェアがあり、予測期間中に28%以上のCAGRで成長すると予想される。センサーソリューションの精度の向上により、このセグメントの成長が促進される。利用可能な主なセンサーには、LiDAR、レーダー、超音波センサー、カメラユニット(暗視およびその他)がある。

車種別セグメントでは、エコノミーカー、高級車、中価格車に分割される。高級車セグメントは2017年に半分以上の市場シェアを占めており、予測期間中に年平均9%以上の成長率で成長すると予想される。自動運転の実用化が進歩し、プレミアムセーフティソリューションの需要も高まっていることから、高級車セグメントの成長が進んでいるという。

地域別セグメントでは、ヨーロッパが2017年に大部分の市場シェアを占めており、予測期間中に12%以上の年平均成長率で成長すると予想される。研究開発への多額の投資、および規制の実施が、ヨーロッパ地域の市場の成長を後押ししているという。また、ドイツ、英国、フランスなどで電気自動車の需要が高まっており、このことも今後数年間でヨーロッパの収益を押し上げる。さらにドイツ製の高級車の需要増が、ヨーロッパにおける市場の成長に貢献する。

SDKIは自動車安全エレクトロニクス市場の主要なキープレーヤーとして、オートリブ、ボッシュ、コンチネンタル、デンソー、ZF、アドヴィックス、アイシン(元:アイシン精機)、アプティブ(元:デルファイ)、ジェンテックス、ハーマン、ヘラー、日立グループ、ヒュンダイモービス、インフィニオン、マグナ、マンド、モービルアイなどをあげている。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  3. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る