日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が5月6日に発表した2021年4月の新車販売統計(速報)によると、総台数は前年同月比29.4%増の34万9895台となった。コロナ禍で咋年4月の販売が28.6%の落ち込みとなった反動で大きく伸びた。
月次の増加は咋年10月から7か月連続。総台数のうち登録車は22.2%増の21万0353台となり、2か月連続でのプラスだった。ただ、一部で半導体不足による減産影響も販売に反映されており、19年4月の実績(23万0954台)には届いていない。
日本の乗用車メーカーのブランド別では、ホンダとダイハツがマイナスになった以外は三菱が2.47倍、スズキが65.9%増となるなど全社で増加した。好調を持続しているトヨタ(レクサス含む)は26.2%増の11万9840台となり、7か月連続でプラスを確保した。トヨタの同月の登録車シェアは57.0%に達し、咋年9月から8か月連続での半数突破となった。
4月の軽自動車販売は42.0%増の13万9542台と、7か月連続の伸びとなった。だが、登録車同様に19年4月の実績(14万7733台)には届いておらず、やや力強さを欠いている。メーカー別では、スバル(1.8%減)を除いて全社がプラスとなった。
上位メーカーの激しい争いが続いている販売シェアは、ダイハツが32.7%となり、3か月ぶりに首位に立った。2位スズキは31.2%、3位のホンダは19.4%と続いている。