200万円以下なら7割が購入検討、EV普及の鍵は「価格」…パーク24調べ

購入を視野に入れる車体価格
購入を視野に入れる車体価格全 7 枚

パーク24は、「タイムズクラブ」会員を対象とした「電気自動車(EV)」に関するアンケートを実施。価格が200万円以下なら7割以上が購入を検討すると考えていることが明らかになった。

調査はドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に、2月15日から21日にインターネットアンケートで実施。6816名からの有効回答をまとめた。

調査結果によると、保有しているクルマの種類は「レギュラーガソリン車」が72%で最多、次いで「ハイブリッド車」17%、「ハイオクガソリン車」15%、「EV」はわずか1%だった。ガソリン車以外の購入を検討したことがある人は55%で、その種類については「ハイブリッド車」71%でダントツのトップ。以下、「EV」31%、「ディーゼル車」25%が続いた。

またEVがどのようになったら購入を検討するか聞いたところ、「価格が手ごろになったら」34%、「充電ステーションが増えたら」19%、「航続距離に不安がなくなったら」12%、「好きな車種があったら」11%の順。トップ3は過去6回のアンケート結果と同様の結果となった。また、「検討する予定がない」と回答した人も18%いた。

年代別で見ると、「航続距離に不安がなくなったら」は年代が上がるにつれて割合が高くなり、60代以上では16%であるのに対して20代以下は9%。一方で、「好きな車種があったら」は、若い年代ほど割合が高く、20代以下が17%で最多となっている。30代以下は「好きな車種があったら」が「航続距離に不安がなくなったら」を上回っており、航続距離よりも車種を重視しているようだ。

「価格が手ごろになったら」EVの購入を検討すると回答した人に、購入を視野に入れる車体価格を尋ねると、「200万円以下」28%、「150万円以下」22%、「300万円以下」16%、「250万円以下」15%という結果に。200万円以下なら7割以上が購入を検討することが明らかになった。しかし、国内で販売されているEVは400万円前後となっており、国や自治体は補助金の交付や税優遇制度等を設けているものの、購入を検討できる価格とは差があるようだ。

充電ステーションが増えて欲しい場所については、1位「ガソリンスタンド」64%、2位「コンビニエンスストア」63%となり、3位以下と20ポイント以上差がついた。以降、「時間貸駐車場(コインパーキング)」41%、「サービスエリア、パーキングエリア」「商業施設」各40%だった。

「航続距離に不安がなくなったら」と回答した人に、購入時に求める1充電あたりの走行距離を尋ねると、「501km以上」が41%で最多。以下、「401~500km」23%、「301~400km」16%、「201~300km」16%が続いた。アンケート実施時に発売されている国産EVのカタログ記載の航続距離は「164km~570km(JC08モード)」となっているが、より長距離を走行できるクルマが求められていることがわかった。

《纐纈敏也@DAYS》

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