三菱自 加藤社長「何が何でも黒字化を達成」…今期300億円の営業利益を予想

三菱 アウトランダー(北米仕様)
三菱 アウトランダー(北米仕様)全 4 枚

三菱自動車工業は5月11日、2021年3月期の連結決算をオンライン会見で発表した。コロナ禍の影響や構造改革に伴う販売抑制などで営業損益は953億円の赤字(20年3月期は128億円の黒字)となった。

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咋年度から3か年で進めている中期経営計画に基づく構造改革の着実な推進や新型『アウトランダー』の貢献などで、今期(22年3月期)の営業利益は300億円と2期ぶりの黒字転換を目指す。

前期のグローバル販売は、コロナ禍の影響などで29%減の80万1000台にとどまった。主力のASEAN地域が35%減の18万9000台となったほか、日本が23%減、欧州が33%減となるなど全地域でマイナスになった。

販売の落ち込みによる営業損益段階での減益影響は1360億円にのぼった。また、上期の生産調整や資材費の高騰などコスト悪化要因も222億円発生した。一方で、人件費やマーケティング費の抑制など構造改革活動による増益効果は356億円、研究開発費の効率化による増益効果は189億円を確保した。今期までの2年間で固定費を20%以上削減する構造改革については、その削減が20年度で達成されたことを明らかにした。

また、前期の為替レートは各通貨で円安基調となり、全体では37億円の増益効果になった。構造改革に伴う特別損失の計上もあり、純損益は3123億円の欠損で、20年3月期(258億円の欠損)から2期連続での赤字となった。

今期のグローバル販売は19%増の95万7000台を計画している。主力のASEANでは47%増の27万7000台を目指す。業績は営業利益が300億円、純利益は100億円と黒字転換を予想している。売上高は42%増の2兆0600億円の計画。

会見した加藤隆雄社長兼CEOは、前期決算について「構造改革の結果をしっかり出すことができた。今期には期を通じて収益改善に貢献できる」と評価した。そのうえで、今期業績に関しては「4月に米国から投入を始めた新型アウトランダーが大変好評で、手ごたえを感じている。販売増につなげ、何が何でもしっかりと黒字化を達成したい」と強調した。

《池原照雄》

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