VW、自動運転EVの実証実験へ…電気ミニバン『ID. BUZZ』ベース

フォルクスワーゲン I.D. BUZZ の自動運転EVのプロトタイプのスケッチ
フォルクスワーゲン I.D. BUZZ の自動運転EVのプロトタイプのスケッチ全 2 枚

フォルクスワーゲン(Volkswagen)は5月12日、自動運転EVのプロトタイプによる世界規模での実証実験を、フォードモーター傘下のアルゴAIと協力して開始すると発表した。

【画像全2枚】

フォルクスワーゲンは、EVコンセプトカーの『I.D. BUZZ』の市販版となる新型EVを、同名のID. BUZZとして2022年に発表する予定。フォルクスワーゲンの商用車ブランドは、「サービスとしてのモビリティ(MaaS)」のために、自動運転の研究開発を進めており、これにID. BUZZを使用する計画だ。

フォルクスワーゲングループとフォードモーターは、提携の一環として、自動運転向けソフトウェアを手がけるフォードモーター傘下のアルゴAIに出資した。その狙いは、自動運転システムの迅速な開発と実用化にある。フォルクスワーゲングループはアルゴAIへの10億ドルの出資に加えて、子会社のAID(Autonomous Intelligent Driving)をアルゴAIに統合する。

フォルクスワーゲンの商用車ブランドは、ID. BUZZにアルゴAIの自動運転システム「SDS」を組み込んだ車両を開発している。フォルクスワーゲンによると、同社の商用車ブランドは、完全自動運転システムの開発と都市部での商業利用の2025年の実用化を目指しており、ロボットタクシーやロボットバンなどを開発・生産していくという。

この目標の実現に向けて、フォルクスワーゲンはドイツ・ミュンヘンと米国ペンシルベニアで、自動運転車の実証実験を開始する予定だ。この実証実験では、アルゴAIの自動運転システムを、ID. BUZZのプロトタイプ車に搭載する。

ID. BUZZのプロトタイプ車には、レベル4の自動運転を可能にするLiDAR、レーダー、カメラを搭載する。最新の「Argo Lidar」は400m離れた物体を検出できる。また、アルゴAIのガイガーモードライダーには、光の最小粒子を検出する機能があり、反射率の低い物体の検出に役立つ、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「間違いなく正解」新型トヨタ『RAV4』がSNSで話題沸騰! 注目グレードはやはり「GRスポーツ」
  2. メルセデスベンツ『GLC』新型、最終デザインを入手! ハイエンドモデルにはV8か
  3. 3代目ホンダ『シビック・タイプR』、1/18スケールダイキャストミニカー発売…ディスプレイエンジン付属
  4. ダイハツ『ミゼットX』に大阪バージョンが登場!“ソロキャン”向けの単座仕様に…Japan Mobility Show KANSAI 2025
  5. 「めっちゃかっけぇ」日産『ティアナ』新型に反響続々! 最新コックピットに15スピーカー付きで約310万円の価格にも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る