新型導入は来年?ルノー カングー とそのルーツたち【懐かしのカーカタログ】

ルノー4F/4
ルノー4F/4全 6 枚

本国で新型が発表・発売されたルノー『カングー』。来年の導入になるという日本へは、果たしてどんな仕様でやってくるのか? 今回はまだまだ魅力が色褪せない従来型とそのルーツを取り上げてみた。

4F/4

ルノー4F/4ルノー4F/4
4(キャトル)のボディ前半に屋根付き・箱型の荷室を繋げた“フルゴネット”形式の実用車。リヤゲートは写真のモデルではルーフ部と横開きのドアの組み合わせで、このスタイルは2代目『カングー』の“ビボップ”で再現された。リヤのトーションビームを水平に配置したため、ホイールベースが左右で違っていた(右2450mm、左2400mm)のは初代『5』と同様。

エクスプレス

ルノー・エクスプレスルノー・エクスプレス
『シュペール5』をベースに仕立てたフルゴネットがこの『エクスプレス』。ハイルーフ化された『5』のボディ前半に、写真のカタログのように四角い荷室の組み合わせ。定員は5名だが、リヤシートを畳めばラゲッジスペースの奥行きは1500mmに。ルーフ部と両開きのドアが組み合わせられた。日本仕様でも1.4リットルのガソリン車と1.6リットルのディーゼル車が選べた。

カングー(初代・2002年=日本)

ルノー・カングールノー・カングー
初代は本国での登場(1997年)からやや遅れて、2002年から日本市場にも正規導入された。フレンドリーでリラックスした印象(デビュー時の広報資料より)のハイルーフスタイルは見るからに実用的で、2003年のマイナーチェンジを機にダブルバックドアが導入されるや人気が急上昇。全幅1675mmの5ナンバーということもあり、この初代に乗る愛好家は今でも少なくない。

カングー(2代目・2009年=日本)

ルノー・カングールノー・カングー
初代のコンセプトを進化、継承して登場したのがこの2代目。最大のポイントはボディサイズの大型化で、全幅は1830mmとなった。このため当初はこの大きさが敬遠される空気もあった。が、初代以上の実用性の高さで次第に認知されるようになり、毎年5月に開催される“カングージャンボリー”でも、今や大半の台数を占めるほどに。

2013年からは最新のルノー車に歩調をあわせたフロントマスクにフェイスリフトを実施。2016年には2ペダルのEDC車が発売された。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  2. スバル初の小型クロスオーバーEV『アンチャーテッド』正式発表、2026年発売へ
  3. 大成建設、高速走行中の給電に成功、EV向け「無線給電道路」の実証実験で[新聞ウォッチ]
  4. 車内すっきり! ワンタッチでCarPlayがワイヤレスに、「OTTOCAST MINI」発売
  5. エブリイ&ハイゼットオーナー必見! 最新便利アイテムをレビュー[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る