ダイムラーとシェルが提携、水素燃料電池トラックの普及を目指す

メルセデスベンツの水素燃料電池トラックのプロトタイプ
メルセデスベンツの水素燃料電池トラックのプロトタイプ全 3 枚
ダイムラートラック(Daimler Truck)は5月20日、シェルと提携を結び、欧州における水素燃料電池トラックの普及を共同で推進すると発表した。

シェルは2024年から、オランダのロッテルダム港、ドイツのケルンとハンブルクの3か所に、水素燃料補給ネットワークを展開する計画だ。ダイムラートラックは2025年、最初の大型燃料電池トラックを顧客に引き渡すことを目指している。

この計画では、水素を動力源とする貨物輸送を継続的に拡大することを狙う。2025年までに航続1200kmをカバーし、2030年までに150の水素燃料補給ステーションと、約5000台のメルセデスベンツの大型燃料電池トラックを納入することを目標に掲げている。

ダイムラートラックとシェルは、顧客のニーズと使用パターンに基づいて、最適な水素インフラストラクチャネットワークを構築することを目指している。両社の提携には、顧客に優しく、費用対効果が高く、信頼性が高く、安全な水素燃料補給を実現するために、燃料電池トラックと水素燃料補給ステーションの間のインターフェースを定義するオープンな燃料補給基準を確立することも含まれている。

ダイムラートラックとシェルは、欧州で立ち上げられた「H2Accelerate」コンソーシアムの創設メンバーだ。ダイムラートラックとシェルは、コンソーシアムとの協力に引き続き取り組み、H2Accelerateを通じて、今後10年間で燃料電池トラックの普及を目指していく。

《森脇稔》

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