黒い e-tron、アウディが電動SUVに「Sラインブラック」設定…欧州

シングルフレームグリルなどがブラック仕上げに

「55クワトロ」はツインモーターで408hp

AC充電の出力が11kWから22kWに向上し充電時間を短縮

アウディ e-tron の2022年モデルの「Sラインブラックエディション」
アウディ e-tron の2022年モデルの「Sラインブラックエディション」全 7 枚

アウディ(Audi)は5月25日、EVの『e-tron』と『e-tronスポーツバック』の2022年モデルを欧州で発表した。

アウディブランドの初の市販EVが、電動SUVのe-tronだ。そのSUVクーペ版が、『e-tronスポーツバック』となる。『A7スポーツバック』や『A5スポーツバック』同様、「スポーツバック」の名前が付される。

シングルフレームグリルなどがブラック仕上げに

e-tronとe-tronスポーツバックの2022年モデルには、「Sラインブラックエディション」が新設定される。フロント、サイド、リアのアクセントが特長の「Sラインエクステリア」をベースにしている。Sラインブラックエディションでは、シングルフレームグリル、4つのリング、ドアミラーカバー、e-tronエンブレムをブラック仕上げとした。

「アウディスポーツ」は、オレンジ色のブレーキキャリパーと、ブラック塗装の21インチアルミホイールを供給する。後席にはダークカラーのウィンドウを採用した。ボディカラーでは、新しい専用メタリック仕上げオプションとして、クロノスグレー、グレイシャーホワイト、ミトスブラックが選択できる。ドアを開けると、ドアの下側にあるLEDライトが、「e-tron black edition」のロゴを足元に映し出す。アウディ e-tron の2022年モデルの「Sラインブラックエディション」アウディ e-tron の2022年モデルの「Sラインブラックエディション」

内装は、「Sラインインテリア」仕様となる。ブラックのスポーツシートが標準装備され、アームレストやシートベルトのコントラストステッチがオレンジ色で仕上げられる。シートの中央部分とドアのインレイには、「Dinamica」素材を使う。これは、ペットボトルなどの45%リサイクルポリエステルを使用した通気性のあるマイクロファイバーだ。オプションで上質なバルコナレザーも選択できる。インストルメントパネルは、カーボンインレイを備えたレザーレットで装飾されている。

「55クワトロ」はツインモーターで408hp

Sラインブラックエディションは、「50クワトロ」と「55クワトロ」の2グレードに設定される。55クワトログレードの場合、モーターは前後に2個搭載され、最大出力360hp、最大トルク57.2kgmを発生する。0~100km/h加速は6.6秒だ。最高速はリミッターにより、200km/hに抑えられる。

ブーストモードを採用した。シフトレバーをDモードからSモードに移動し、アクセルペダルを床まで踏み込むと、ブーストモードが起動する。この時、最大出力は408hp、最大トルクは67.7kgmに向上する。この効果で、0~100km/h加速は5.7秒の性能を実現する。アウディ e-tron スポーツバック の2022年モデルの「Sラインブラックエディション」アウディ e-tron スポーツバック の2022年モデルの「Sラインブラックエディション」

駆動方式は、電動4WDの「クワトロ」だ。この電動4輪駆動システムは、あらゆる地形と天候状況で優れたトラクションとハンドリングを追求する。システムは、前後アクスル間の理想的な駆動トルクの配分を、連続的かつ瞬時に調整する。ほとんどの走行状況では、リアのモーターのみを使用する。ドライバーが大パワーを求めた場合、フロントのモーターも瞬時に作動する。フロントモーターの作動は、滑りやすい路面や高速コーティング中にスリップが発生する前、または車両がアンダーステアやオーバーステアの状態になる前にも、予測的に行われる。

AC充電の出力が11kWから22kWに向上し充電時間を短縮

2022年モデルでは、最新の車載充電器が、すべてのグレードに用意された。交流(AC)充電の出力が、従来の11kWから2022年モデルでは22kWに向上し、充電時間が短縮される。

エクステリアには、ブラックリングとe-tronエンブレム付きの「エクステリアパッケージブラックプラス」が設定された。インテリアでは、Dinamica素材が選択可能に。ストリーミングサービスの「AppleMusic」は、オプションの「Audiコネクト」サービスとして利用できるようになった。アウディ e-tron スポーツバック の2022年モデルの「Sラインブラックエディション」アウディ e-tron スポーツバック の2022年モデルの「Sラインブラックエディション」

《森脇稔》

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