メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は、スウェーデンのH2グリーンスチール社と自動車メーカーとして初めて提携を結び、自動車生産にCO2を含まない鋼鉄の使用を2025年から開始する、と発表した。
メルセデスベンツのセダンでは、車両全体の約50%が鋼鉄で、これが生産段階で排出されるCO2の約30%を占めている。メルセデスベンツは今回の提携により、CO2ニュートラルへの道のりにおいて、自動車業界の最大の課題に積極的に取り組んでいく。
メルセデスベンツは、「Ambition 2039」目標の一環として、CO2ニュートラルをEUが求めるよりも11年早い2039年に達成することを目指している。
新しいプロセスでは、サプライヤーは鉄鋼生産において、原料炭の代わりに100%再生可能エネルギーから取り出された水素と電気を使用する。水素は還元ガスとして機能し、鉄鉱石から酸素を放出して結合する。原料炭を使用した場合とは異なり、これはCO2を排出せず、水を生成するという。
ドイツ・ジンデルフィンゲンの「ファクトリー56」で生産を開始したメルセデスベンツ EQS(参考)メルセデスベンツは、早ければ2025年に、生産段階でCO2を含まない鋼鉄、「グリーンスチール」を使用した量産モデルを発売する予定、としている。