ジャガー I-PACE、「Google ストリートビュー」撮影車両初のEVに…大気質も測定

ジャガー I-PACE の「Google ストリートビュー」撮影車両
ジャガー I-PACE の「Google ストリートビュー」撮影車両全 3 枚

ジャガー・ランドローバー(Jaguar Land Rover)は5月26日、グーグル(Google)と提携を結び、大気質測定センサーを備えたジャガー『I-PACE』が、「Google ストリートビュー」の撮影車両に起用される、と発表した。

ジャガーI-PACEは、Googleストリートビュー撮影車両としては、初のEVだ。同時に、二酸化窒素(NO2)や二酸化炭素(CO2)の排出量、大気中のPM2.5微粒子など、英国ダブリンの大気質も測定する。もちろん、「Googleマップ」の更新にも活用される。

ゼロエミッションのジャガーI-PACEには、Aclimaが開発した特殊な大気質測定センサー「モバイルエアセンサー」を搭載する。このI-PACEが英国ダブリンにおいて今後1年間、大気質のデータを収集する。Googleの科学研究パートナーは、このデータを分析し、大気汚染マップを作成する計画だ。

ジャガー・ランドローバーのエンジニアは、Googleストリートビューのカメラ搭載用のルーフマウント、リアウィンドウガラスの配線、Googleストリートビューコントロールを組み込むための開閉装置などを、I-PACEに追加した。

I-PACEのEVパワートレインは、モーターを前後アクスルに搭載し、4輪を駆動する。2個のモーターは合計で400psのパワーと、71kgmのトルクを引き出す。前後重量配分は、50対50と理想的なバランスを追求した。強力なモーターの効果で、0~100km/h加速4.8秒のパフォーマンスを実現する。

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は90kWhと大容量だ。1回の充電での航続は、最大で470km(WLTP計測モード)の性能を備える。DC100kWの急速チャージャーを使えば、約127kmの走行分を、およそ15分で充電できる。家庭用の出力7kWの ACウォールボックスを使用した場合、およそ13時間で充電できる。

《森脇稔》

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