インフィニティ『QX60』新型、6月23日発表…内装のティザー

プレミアムレザー内装と直感的に操作できるインフォテインメント

3.5リットルV6エンジンは最大出力295hp

インテリジェントAWDシステム

インフィニティ QX60 新型のティザーイメージ
インフィニティ QX60 新型のティザーイメージ全 15 枚

インフィニティは5月27日、新型『QX60』(Infiniti QX60)を6月23日、ワールドプレミアすると発表した。同時に、インテリアのティザーイメージを公開している。

インフィニティは2012年12月、新たなネーミング手法を導入し、全車が車名に「Q」を付することを決定した。これに従い、7名乗りのラグジュアリークロスオーバー車のインフィニティ『JX』が、車名をQX60に変更した。現行QX60は2013年春、米国で開催されたニューヨークモーターショー2013で発表された。

プレミアムレザー内装と直感的に操作できるインフォテインメント

現行QX60はファミリー層に人気があり、広々としたパッケージングと独自の快適な3列シートで知られている。新型のプロポーションには、こうした強みを残しながらも、より空力性能の高い力強いシルエットでモデルを変革したいというインフィニティの思いを反映しているという。

インフィニティ QX60 新型のプロトタイプインフィニティ QX60 新型のプロトタイプ

新型のフロントには、インフィニティのアイデンティティの「ダブルアーチ」グリルを採用する。サイドから見ると、力強い水平のボンネット、力強いフェンダー、長いホイールベースが特長だ。緩やかに傾斜したAピラー、次第に細くなる涙のしずくのような形のグラスハウスが、流れるような洗練された輪郭を生み出している。高いショルダーラインは、重心を上げて見せる効果を発揮するという。

インテリアでは、シフトバイワイヤーシステムの採用により、センターコンソールの周辺のスペースを拡大する。この部分には、5つの選択可能なモード(標準、ECO、スノー、スポーツ、パーソナル)を切り替えるドライブモードセレクターが配置されている。また、新型QX60には、プレミアムレザー内装、直感的に操作できるインフォテインメントシステム、アンビエント照明などを採用している。

インフィニティ QX60 新型のプロトタイプインフィニティ QX60 新型のプロトタイプ

3.5リットルV6エンジンは最大出力295hp

新型QX60は、デザインスタディモデルとして先行公開された『QX60 モノグラフ』の市販バージョンとなる。新型QX60は、3列シートのラグジュアリークロスオーバー車として登場する。

インフィニティ QX60 新型のプロトタイプインフィニティ QX60 新型のプロトタイプ

新型QX60のパワートレインには、3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力は295hpを引き出す。トランスミッションは、新開発のZF製9速ATを組み合わせる。

新開発の9速ATは、より大きなギアレシオを備えている。これにより、レスポンスの高い発進性能を実現できるという。9速ATは、高速道路での燃費向上効果も発揮する。ギア比のワイド化により、パフォーマンスや乗り心地も向上させているという。

インフィニティ QX60 新型のプロトタイプインフィニティ QX60 新型のプロトタイプ

インテリジェントAWDシステム

新型QX60では、この3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジン+9速ATに、インテリジェントAWDシステムを組み合わせる。インテリジェントAWDシステムは、滑りやすい路面を検知し、より多くのグリップが必要な場合に、ほぼ瞬時に後輪へ駆動トルクを配分する。インテリジェントAWDシステムでは、多くのセンサーを使用して、よりグリップが必要になるタイミングを予測する。

インフィニティ QX60 新型のプロトタイプインフィニティ QX60 新型のプロトタイプ

インテリジェントAWDシステムでは、パワーの最大50%を後輪に供給して、トラクションを高めることができる。さらに、新開発の「アクティブブレーキリミテッドスリップシステム」は、車両のブレーキを利用して、トルクを左右に振り分ける。これは、部分的に凍結している路面で、とくに役立つという。

なお、新型QX60は2021年秋、北米市場で発売される予定。その後、世界市場への導入を計画している。

インフィニティ QX60 新型のプロトタイプインフィニティ QX60 新型のプロトタイプ

《森脇稔》

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