BMW 4シリーズ に2022年型、ラインナップ拡大…欧州発表

クーペに2.0ターボ+4WDモデルを新設定

最上位の「M440i」に後輪駆動モデルを追加

カブリオレに最大トルク66.3kgm の直6ディーゼル追加

BMW 4シリーズ・クーペ
BMW 4シリーズ・クーペ全 24 枚

BMW は5月26日、『4シリーズ』(BMW 4 Series)の2022年モデルを欧州で発表した。

クーペに2.0ターボ+4WDモデルを新設定

2021年7月から、『4シリーズクーペ』の欧州でのラインナップに、2つの4WD「xDrive」グレードが追加される。新グレードが、「430i xDriveクーペ」と「420i xDriveクーペ」だ。

2つの新グレードには、2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。インテリジェントな4WD技術によって、駆動トルクを確実に道路に伝達する。430i xDriveクーペの最大出力は245hp。0~100km/h加速5.7秒の性能を発揮する。420i xDriveクーペの最大出力は184hp。0~100km/h加速は7.8秒の性能だ。どちらのモデルにも、8速ATの「ステップトロニック」を標準装備している。

WLTPサイクルによる環境性能は、430i xDriveクーペが複合モード燃費14.5km/リットル、CO2排出量157g/km。420i xDriveクーペが複合モード燃費15.1km/リットル、CO2排出量151g/kmとなる。

最上位の「M440i」に後輪駆動モデルを追加

すでに、クラストップレベルのドライビングダイナミクスを追求した最上位グレードとして、「M440i xDrive」が用意されているが、2022年モデルでは、2WD(FR駆動)の「M440i」グレードがクーペに追加される。3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンは、Mパフォーマンスオートモビルによる専用チューンが施される。その結果、欧州仕様の場合、最大出力374hp/5500~6500rpm、最大トルク51kgm/1900~5000rpmを獲得する。

トランスミッションは8速ATのステップトロニック。「M440iクーペ」は、0~100km/h加速を4.8秒で駆け抜け、最高速は250km/hでリミッターが作動する。0~100km/h加速は、4WDのM440i xDriveの4.5秒に対して、0.3秒のプラスとなる。

リアアクスルには、Mスポーツディファレンシャルが、組み込まれた。Mスポーツディファレンシャルは、DSCシステムを通じてコーナリング中のカーブ内側と外側のホイール間の回転数差の制限を制御することで、駆動力の伝達を最適化する。これにより、高速でカーブを走行する場合のアンダーステア傾向を、効果的に打ち消すことができるという。荷重が失われて空転ぎみになっているカーブ内側のホイールの路面に伝達できない駆動力を、ブレーキを作動させて無力化させるのではなく、意図的にカーブ外側のホイールに振り分ける。

WLTPサイクルによる環境性能は、複合モード燃費が13.5km/リットル、CO2排出量が167g/kmと発表されている。

カブリオレに最大トルク66.3kgm の直6ディーゼル追加

2021年7月から、『4シリーズカブリオレ』のラインナップに新エンジン搭載車が追加される。「430d」グレードに搭載されるのが、3.0リットル直列6気筒ターボディーゼルエンジンだ。2ステージターボによって、最大出力286hp、最大トルク66.3kgmを引き出す。パワフルなターボディーゼルエンジンは、0~100km/h加速5.8秒の性能を発揮する。

このエンジンには、最高噴射圧2700barのピエゾインジェクター付きコモンレール式ダイレクトインジェクションが組み合わせられる。ターボ過給システムの高圧ステージ用の可変タービンジオメトリーにより、吹け上がりと出力特性を追求している。

また、このエンジンには、48ボルトのスタータージェネレーターを備えたマイルドハイブリッドを組み合わせた。WLTPサイクルによる環境性能は、複合モード燃費が18.8km/リットル、CO2排出量が139g/kmと公表されている。

2022年モデルでは、ボディカラーの設定が拡大されている。新色が、「BMWインディビジュアル」カラーのアベンチュリンレッドメタリックとバリアントMブルックリングレイメタリック。「Mスポーツ」などのMモデルで選択できる。4シリーズクーペのインテリアには、新しいオプションとして、穴あきの「Sensatec」シートを用意した。シートの色は、4色から選べる、としている。

《森脇稔》

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