【ハーレー ストリートボブ114 試乗】サウンド、景色、風を全身に浴びながら走りたい…丸山浩

ハーレーダビッドソン ストリートボブ114
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カッコ良いライディングフォームを決めるには身長180cm以上は欲しい

ハーレーと言えば、やはりこの独特のライディングポジションから来るクルーザーイメージが強い。

『ストリートボブ』も例外ではない。シート高680mmの足着きは、身長168cmの私でベッタリとヒザにも余裕が出来るほどで、本当に誰にでも乗れるバイクと思いがちだが、実際にカッコ良くライディングフォームを決められるのは、身長180cm以上は欲しいと…いつも思う。

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それは腰を下ろした位置から前に向かって投げ出すステップが、意外と遠く、またエイプハンガーと呼ばれるステアリング幅も大きく広く、そして腕はバンザイ状態なのだ。これで車重300kg弱の車体を自由に操るには、できるだけ体格は大きい方がいい。それこそ北米の巨漢が乗ってこそ似合うのは間違い無い。

しかしストリートボブのステップ位置は完全に足を投げ出すフォワードステップというよりは、もう少し手前にくるミッドコントロールステップとなる。私でもヒザに少し曲がりの余裕がでる。また左足はクランクケースが当たるため左右シンメトリーなポジションにもならない。小さめなタンクを挟むヒザは無理にニーグリップをする必要も無く、逆に足を開き気味にワイルドの乗るのが気持ちいい。それがハーレー、ソフテイルシリーズの『ストリートボブ114』だ。

1868cc Vツインエンジンの鼓動と風を全身で感じながら走る

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エンジンは前モデルで1754ccだったところをプラス123ccの余裕を持たせ1868ccとなった。挟み角45°のVバンクサウンドは、Vツインスポーツバイクによくある挟み角90°の「ダカダカダカッ」と言った激しい鼓動感よりは「ドッドッドッドッ」とゆったりとしたロングランを楽しませてくれる。20年以上前のハーレーは、上の回転を使うと振動が多く苦手な領域であったが、今どき高回転までスルスルとエンジンが回ってくれる。

とはいえ、やっぱり気持ちいいのは、なるべく低い回転域を多用して走っているとき。心地よいサウンドと共に走れる。今回のメーターも「見なくてもよい」と言いたげなほど小さなデジタルメーターが、ちょこんとハンドルポストにあり、さすがにスピードだけは確認できるが、メーター自体が邪魔な存在だと思わせるように広い視界をライダーに確保。とにかく景色と全身に受ける風を感じながら走ることが本当に気持ちのいいバイクなのだ。

ハーレーストリートボブ114で走りだせば、間違い無く、サウンド、景色、そして風を全身に浴びながら共に旅をすることになるだろう。

ハーレーダビッドソン ストリートボブ114と丸山浩氏ハーレーダビッドソン ストリートボブ114と丸山浩氏

■5つ星評価
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
コンフォート:★★★★★
足着き:★★★★★
オススメ度:★★★★

丸山浩|プロレーサー、テストライダー・ドライバー
1988年から2輪専門誌のテスターとして活動する傍ら、国際A級ライダーとして全日本ロード、鈴鹿8耐などに参戦。97年より4輪レースシーンにもチャレンジ。スーパー耐久シリーズで優勝を収めるなど、現在でも2輪4輪レースに参戦し続けている。また同時にサーキット走行会やレースイベントをプロデュース。地上波で放送された「MOTOR STATION TV」の放送製作を皮切りに、ビデオ、DVD、BS放送、そして現在はYouTubeでコンテンツを制作、放映している。また自ら興したレースメンテナンス会社、株式会社WITH MEの現会長として、自社製品、販売車両のテストライド、ドライブを日々行っている。身長は168cm。

《丸山浩》

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