「高輪築堤」を国の史跡へ…萩生田文科相が夏頃の諮問を表明

5月29日、「高輪築堤」を視察する菅首相。
5月29日、「高輪築堤」を視察する菅首相。全 5 枚

萩生田光一文部科学大臣は6月1日に開かれた定例会見で、「高輪築堤」を国の史跡に指定する方針を示した。

JR東日本が国際交流拠点を目指して進めている再開発プロジェクト「品川開発プロジェクト」の第1期エリアで出土した「高輪築堤」は、1872年10月に開業した新橋(後の汐留)~横浜(現・桜木町)間の鉄道建設時に海上に構築された築堤の一部で、考古学や鉄道史において稀に見る貴重な遺構であることから、3街区にある「橋梁部を含む約80メートルおよび公園隣接部約40メートル」の保存と、4街区にある「信号機土台部を含む約30メートル」の移築保存を行なう方針が示されている。

会見によると、3街区の第7橋梁部が開発工事の関係で近日中にいったん埋め戻されるということから、5月29日には菅義偉総理大臣が萩生田大臣と視察している。

史跡指定については東京都やJR東日本との調整ができ次第としており、東京都港区から早期指定を期待されていることもあり、萩生田大臣は「早ければ夏ごろまでに文化審議会に諮問をし、史跡としての指定をしたいと思っております」と述べた。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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