非常時に活躍するキャンピングカー、需要高まる…保有台数は前年比6.7%増の12万7400台

キャンピングカー(イメージ)
キャンピングカー(イメージ)全 6 枚

日本RV協会は、『キャンピングカー白書』の最新版を発行。それによると、キャンピングカー保有台数は前年比6.7%増の12万7400台、販売総額は同10.6%増の582億円と、市場拡大が続いていることが明らかになった。

調査はRV協会が運営する「くるま旅クラブ」会員のキャンピングカーユーザー1万1315人および、日本RV協会員のキャンピングカーメーカー/販社113社を対象に実施した。

調査結果によると、2020年のキャンピングカー保有台数は前年比6.7%増の約12万7400台。2016年に10万台を超えてから、順調にその数値を伸ばしている。国内生産台数も順調に増え、2020年は7434台。キャブコン、バンコン、バスコン、キャンピングトレーラー、8ナンバー以外のクルマがともに前年を上回っている。生産台数の比率はバンコンが31.2%でトップとなった。軽ベースの車両では、キャブコンは同16.4%減だったが、バンコンは同44.7%と増加。8ナンバー以外の車両も同61.2%と増えていることから、軽ベースのクルマの生産台数が増加したことが分かる。

2020年のキャンピングカー販売総額は同10.6%増の582億円2389万円。2017年から424億円、458億円、526億円、582億円と増加しながら推移している。内訳は、キャンピングカー登録となる8ナンバーの新車が336億円、中古車が137億円、8ナンバー以外の新車が90億円、中古車が17億円だった。前年と比べると多くの車種で総販売額が増えており、中でも8ナンバー以外の新車が大幅増。生産台数は減少していることから、1台あたりの販売価格が上昇しているようだ。

コロナ禍によるキャンピングカーの利用に変化については、「旅行を計画しなくなった」(52.3%)との回答がトップとなった。次に多かったのが「近隣エリアを目的地にするようになった」(49.2%)。県またぎの移動が制限されたこともあり、遠くへ行くことがはばかられ、オーナーの行動が消極的になったと言わざるをえない。

キャンピングカーは生活するための設備が整っており、シェルターとしての空間を確保できる。普段、レジャー仕様として利用していても、災害時にはその特性が役に立つ。そんなキャンピングカーの機能性が災害時に活躍するかをキャンピングカーユーザーに聞いたところ、99.2%が「活躍する」と回答。ほとんどの人が、非常時のキャンピングカーの活用を認識していることが分かった。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る