再生古紙から次世代バイオエタノール製造へ 凸版印刷×ENEOS

バイオエタノール事業のイメージ
バイオエタノール事業のイメージ全 1 枚

凸版印刷とENEOSは6月14日、古紙を原料としたバイオエタノール事業について、協業の検討を開始したと発表した。

今秋のバイオエタノール事業では、通常の再生紙だけでなく、リサイクルが難しい難再生古紙も、凸版印刷がバイオエタノールの原料として最適化し使用する。また、ENEOSが開発したエタノール連続生産プロセスを採用。製造工程で原料をつぎ足しながらエタノールを抽出し、連続的に製造することで製造効率を高める。

バイオエタノールを原料とするバイオ燃料は、植物等を原料として製造されるため、原料製造から燃料燃焼までのライフサイクルアセスメント(LCA)でのCO2排出量が少ない燃料だ。サトウキビやコーンなどの可食原料を由来とするバイオエタノール製造は食糧との競合や調達が天候に左右されるといった課題があるが、古紙などの非可食セルロース由来のバイオエタノールを原料とすることで、食糧との競合回避や安定的な原料確保も期待できる。

本事業では、小規模での検証テストによるデータ等を基に採算性や環境性能の評価を実施し、2027年以降の事業化を目指す。将来的には自治体からの古紙回収も検討。製造したバイオエタノールは、バイオガソリン、バイオジェット燃料、バイオケミカルの原料として販売することを検討していく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る