【VW ゴルフ R-Line 新型試乗】気持ち良さは、もはや「GTI」レベル…島崎七生人

高性能版「eTSI」は1.5リットルターボ

「GTI」レベルの気持ちのいい走り

これ1台で実用性とスポーツカーの楽しみが味わえる

VWゴルフ eTSI R-Line
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高性能版「eTSI」は1.5リットルターボ

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2つのパワーユニットの導入から始まった“8型”の新型『ゴルフ』で、高性能版となるのがコチラの4気筒の1.5リットルターボeTSI。スペックは150ps/250Nmで、トランスミッションは1リットルと同様に7速DSGが組み合わせられる。

試乗車は「R-Line」で、スポーティな内・外観が特徴。ドアを開けて目に飛び込んでくるのは専用バケットシートで、第一印象は「おおっ!」と構えなくもないが、座ってみるとクッションは形から想像するほどハードではなく、ホールドされ過ぎない着座感の作り方も巧みだ。

ステアリングも1リットルモデルとはデザインとリムの断面形状が異なり、握るというよりも、前方に軽く押し付けるように手を添えると掌に自然と馴染む外側の表面形状がいい。

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「GTI」レベルの気持ちのいい走り

実際の走りは「R-Line」のグレード名以上にファンなものだ。といっても決してハードだとか、過激であるとか、そういうことではなく、あくまでもジェントルに気持ちよくスポーツ走行を楽しませてくれるといったところ。とりわけなめらかでピッチング、煽られ感の小さい乗り味は、目を見張るほど。前述のバケットシートのタイト過ぎない座り心地とともに日常的な乗用車としても問題なく通用するレベルだ。

パワーフィールはスムースでありながらキレ味がいい。走行モードの切り替えが可能で、“スポーツ”を試すと、持ち味のジェントルさは残しつつ、山道でも胸のすく加速としっかりとしたロードホールディングを味わいながら走らせられる。ステアリングのプログレッシブレシオも決して気難しさはなく、自然に切れ味が増し、面白いように切り込める。もはやGTIレベルの気持ちのいい走りの性能を身につけている……そんな印象だ。

これ1台で実用性とスポーツカーの楽しみが味わえる

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コースティング、気筒休止は、一般道を普通に走らせていても、しばしば実行される。燃費については“7型”の1.4 TSIが18.1km/リットル(JC08)だったのに対し“8型”の1.5 eTSIは18.7km/リットル(同。WLTCは17.3km/リットル)と向上。VWの説明では、ドイツ諸元のTSI(MT)とeTSI(DSG)とでは比較すると最大10%程度の燃費改善が見られたという。

とはいえ通常はフレキシブルでスムースにクルマを走らせ、いざという時のパワーのピックアップ、アクセルのツキは、かなり小気味いい。R-Lineはこれ1台で実用性とスポーツカーの楽しみの両方を味わわせてくれる。

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■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

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