DS、大型サルーンの『DS 9』を欧州発売…PHVも設定

全長4930mmの堂々のボディサイズ

DSならではのウォッチストラップデザインのシート

PHVのEVモードは最大48km

高性能PHVは360hpのパワー

DS 9 E-TENSE
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DSは6月13日、『DS 9』をフランス本国で発売した。プラグインハイブリッド車(PHV)の『DS 9 E-TENSE』 も設定され、9月に欧州市場で納車を開始する予定だ。

現行DSのラインナップにおいて、既存の『DS 7クロスバック』と『DS 3クロスバック』はSUVだが、DS 9は大型サルーンとなる。DS 9は欧州を皮切りに順次、グローバル市場に投入される予定だ。

全長4930mmの堂々のボディサイズ

DS 9のボディサイズは、全長が4930mm、全幅が1850mm。直径690mmの大型ホイールが、足元を引き締める。車台には、DSが属するステランティスの「EMP2」アーキテクチャの新バージョンを使用する。ロングホイールベースによって、とくに後席乗員のためのスペースを追求している。

DS 9は、3ボックスサルーンだ。そのデザインは、急傾斜したリアウィンドウ、ファストバックスタイルの洗練されたシルエットが特長になる。DSの最新のデザイン言語を導入しており、「DS WINGS」と呼ばれる表現力豊かなフロントマスクには、立体的なパラメトリックグリルが配された。このグリルには、ダイヤモンド仕上げが施されている。

切れ目のないラインは、グリルからボンネット、フロントガラス、ルーフを越えて、トランクリッドへと続く。 ボディサイドでは、フロントのヘッドライトからテールランプへと伸びるラインが特長だ。このキャラクターラインは、ボディ同色のフラッシュフィッティングドアハンドルと、ブラックルーフによって強調されている。DS 9 E-TENSEDS 9 E-TENSE

リアは、フェンダーやトランクリッドに滑らかなラインを採用した。チゼル状のテールランプが立体的な効果を発揮する。1930年代のフランスのコーチビルダーのデザイン要素に敬意を表して、セイバーが配される。スリムなハイマウントストップランプが装着された。

DSならではのウォッチストラップデザインのシート

2900mmのホイールベースを備えたDS 9は、後席乗員に広大なスペースをもたらす、と自負する。後席には、シートヒーター&クーラー機能、マッサージ機能が付く。センターアームレストには、USBポートを内蔵した収納スペース、マッサージシートのコントロールスイッチが配される。マルチカラーのウェルカムライトも装備されている。

インテリアには、「DS LOUNGE」と呼ばれるコンセプトを導入した。前席と後部のすべてのシートで、高い快適性を追求している。

ナッパレザーで覆われたダッシュボードや、DSブランドならではのウォッチストラップデザインのシートを採用した。クリスタル型のタッチセンシティブボタン、アルカンターラ仕上げのルーフライニングとサンバイザー、レザー仕上げのドアハンドルも装備されている。DS 9 E-TENSEDS 9 E-TENSE

PHVのEVモードは最大48km

このDS 9に設定される電動パワートレイン車が、DS 9 E-TENSEだ。「E-TENSE」はすでに、『DS3クロスバック』と『DS7クロスバック』に用意されている。DS3クロスバックのE-TENSEはEV、DS7クロスバックのE-TENSEは、プラグインハイブリッド車(PHV)だ。DS 9のE-TENSEは、PHVとなる。

DS 9のE-TENSEでは、「225」と「4×4 360」の2種類のグレードが用意される。225の場合、フロントに積まれるモーターが、最大出力110hpを発生する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、225hpのパワーを引き出し、前輪を駆動する。

トランスミッションは8速ATの「EAT8」で、モーターと一体設計された。バッテリーは、蓄電容量11.9kWhのリチウムイオンだ。EVモードの「ゼロエミッションモード」では、最大48kmをゼロエミッション走行できる(WLTP計測)。この効果で、燃費は66.6km/リットル、CO2排出量は33g/km(いずれもWLTP計測)とした。DS 9 E-TENSEDS 9 E-TENSE

高性能PHVは360hpのパワー

高性能版となる「4×4 360」の場合、モーターはフロントが最大出力110hp、リアが最大出力113hpを発生する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、360hpのパワーと53kgmのトルクを引き出し、4輪を駆動する。

走行モードは、ゼロエミッションモード、エレクトリックモード、スポーツモード、ハイブリッドモードの4種類から選択できる。バッテリーの充電は、出力7.4kWのチャージャーで、およそ1時間30分で完了する。

システム起動時には、常にエレクトリックモードが自動的に選択される。ハイブリッドモードは状況に応じて、電気100%、ガソリンエンジン100%、または2つを組み合わせて、最適に制御する。スポーツモードでは、アクセルペダル、ギアボックス、ステアリング、アクティブサスペンションのコンピューターを調整することにより、エンジンと電気モーターを組み合わせた走行状態から、利用可能な電力を最大限に活用する。

DS 9は減速やブレーキ時のエネルギーを回生して、バッテリーを充電するシステムを採用する。ギアセレクターを「B」にすると、強めの回生ブレーキが作動する。さらに、「E-Save」機能は、ドライバーが欧州の低排出車専用エリアに行く場合、ゼロエミッションモードで走行するために、バッテリー残量をキープする、としている。

《森脇稔》

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