自動運転で産後ママを病室まで移動、国内初の実証実験開始---成育医療研究センター×WHILL

国立成育医療研究センター産科病棟での自動運転モビリティサービス実証実験
国立成育医療研究センター産科病棟での自動運転モビリティサービス実証実験全 2 枚

国立成育医療研究センターとWHILL社は、出産後の患者を病室まで自動運転で移動させる「WHILL自動運転システム」の実証実験を開始した。病棟内での自動運転システム利用は国内初となる。

出産直後の患者は、身体の痛みなどのため車椅子でLDR(陣痛・分娩・回復室)から病室に戻ることが多く、医療スタッフが車椅子を押して移動している。その際、医療スタッフは新生児を乗せたカートや、患者の荷物などを運ぶ作業もあり、大きな業務負荷がかかっていた。

実証実験ではWHILL自動運転システムを産科病棟に導入し、LDRから出てきた出産後の患者を病室の前まで搬送。病室までは自動運転モードで走行し、利用終了後は無人運転により、ナースステーション前にあるWHILL保管場所に戻る。これらの実証を通じて、医療スタッフの業務効率化や患者の移動における安全性・利便性などを検証していく。

今後、両者は連携を深め、実証実験の結果を基に医療の現場におけるサービスの向上を図る。将来的には、WHILL自動運転システムの利用範囲を拡張する計画を進め、現在の病室前までの移動サービスから、各病室内まで自動運転で入っていくシステムを構築することを検討していく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  4. ホンダ『スーパーEV』世界初公開へ、小型EVで「運転の楽しさ」提案
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る