メルセデスAMG GT 4ドアクーペ に2022年型、エアサスを改良…欧州発表

新色と新オプションパッケージを設定

「AMG RIDE CONTROL+」が減衰力をさらに正確に調整可能に

高性能な48Vのマイルドハイブリッド

メルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2022年モデル
メルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2022年モデル全 15 枚

メルセデスベンツは6月15日、メルセデスAMG『GT 4ドアクーペ』(Mercedes-AMG GT 4 Door Coupe)の2022年モデルを欧州で開始した。

新色と新オプションパッケージを設定

2022年モデルには、ボディカラーに新色として、スペクトルブルーメタリック、スペクトルブルーマグノ(マット仕上げ)、カシミアホワイトマグノ(マット仕上げ)の3種類が追加された。これにより、合計5種類のマット仕上げ、5種類のメタリックシェード、2種類のソリッドカラーが選択できるようになった。

新たな「AMGナイトパッケージII」では、さらにスポーティなエクステリアを追求した。AMG専用のフロントグリルの垂直スラットは、ダーククローム仕上げとなる。リアはAMGのロゴに加えて、メルセデスベンツのエンブレム、グレードエンブレムがブラック仕上げに。

フロントフェンダーのエンブレムも、同様の仕上げとなる。加えて、「ナイトパッケージ」と「カーボンファイバーパッケージ」の組み合わせが新しくなった。メルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2022年モデルメルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2022年モデル

「AMG RIDE CONTROL+」が減衰力をさらに正確に調整可能に

2022年モデルでは、マルチチャンバーを備えた「AMG RIDE CONTROL+」が改良された。このエアサスペンションは、コーナリング時やブレーキング時には、硬いスプリングレートに瞬時に切り替えることで、高い安定性と俊敏なハンドリングを実現する。

また、走行状況に合わせて、四輪それぞれを電子制御する連続可変ダンピングシステムを採用している。駐車場のスロープなどを通過する前には、ボタンを押すことで車高を上げることができる。

AMGホイールの選択肢も拡大した。10ツインスポークデザインの20インチアルミホイール、5ツインスポークデザインの21インチ鍛造ホイールが用意されている。6気筒モデルでも、赤色塗装のブレーキキャリパーが選択できるようになった。メルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2022年モデルメルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2022年モデル

高性能な48Vのマイルドハイブリッド

「53 4MATIC+」グレードには、48Vのマイルドハイブリッドを採用した。3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン、「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システム、電動スーパーチャージャーを組み合わせている。

加速時には、モーターによる駆動アシストや電動スーパーチャージャーによる過給を行い、変速を素早く行うためにモーターを制御する仕組み。

直列6気筒エンジンとこれらの新システムの組み合わせにより、大排気量の自然吸気エンジンのようにスムーズな加速感や高回転域までの伸びやかな回転フィールを楽しむことができる。メルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2022年モデルメルセデスAMG GT 4ドアクーペ の2022年モデル

ISGは、エンジンと9速ATの「AMGスピードシフトTCT 9G」の間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。このモーターと48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、およそ1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに畜電する。

エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現した。48Vまで高められた電気システムにより、動力補助に十分な出力を得ることができる一方、60Vを下回る電圧としたことで、専用の乗員保護機構は不要となる。

また、スターターを従来よりも高出力な電気モーターとすることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジン始動やアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上させた。

アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に貢献する。

このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。これにより、シフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを可能にした。

3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンのスペックは、最大出力が435hp/6100rpm、最大トルクが53kgm/1800~5800rpm。ブースト時には、モーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。

可変トルク配分を行うパフォーマンス志向の4輪駆動システム、「AMG パフォーマンス4MATIC+」を採用した。動力性能は、0~100km/h加速が4.5秒、最高速が285km/hとなる。

《森脇稔》

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