360度カメラも搭載!5代目ルノー ルーテシアはすべてがオールニューで色々な意味でイイクルマ

「LOVE=恋に落ちる」を匂わせつつ、甘すぎないダイナミックなスタイル

すべてが素直でクセがない 日本のユーザーにとっては大歓迎なフィーリング

一度使ったら手放せない 360度カメラの安心感

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ルノー ルーテシア 新型試乗
ルノー ルーテシア 新型試乗全 23 枚

最初にお断りしておきましょう。何を隠そう、ルノー『ルーテシア』には個人的にメチャクチャ思い入れがあります。その理由は、私が初めて所有したラリーカーが、2001年式のルノー『ルーテシア RS』だったから。

「LOVE=恋に落ちる」を匂わせつつ、甘すぎないダイナミックなスタイル

2世代目の前期型、気持ちを和ませてくれるチョイブサカワなお顔が、なんとも愛着の湧く1台だった、というお話はさておき、そこから時は流れまして、今回ご紹介するのは、2020年秋に導入された5代目モデルです。前作4代目が「サイクルオブライフ」という、ルノーのモデルを人生のステージにそれぞれ当てはめたデザインコンセプトとして発表されたのを覚えていらっしゃいますでしょうか?ルーテシアはその第一歩「LOVE=恋に落ちる」をテーマに作られまして、ボディカラーもルージュフラムという情熱的な美しい赤色をまとってデビューしたんですよね。ルノー ルーテシア 新型試乗ルノー ルーテシア 新型試乗

このデザインもかなり私好みでしたが、今回の5代目は、その4代目の曲線のみで形作られていた官能的なフォルムに、直線的なラインを上手く取り入れて、キュートながらも甘すぎずダイナミックなスタイルを得て登場したのです。誤解を恐れずに言っちゃいますと、正直パッと見た目は雰囲気が似たところもたくさんあるんですけれど、実は先代と同じパーツはひとつも使われておらず、完全なる新設計となっているんですって。

というのも、5代目のルーテシアのプラットフォームは、「ルノー」「日産」
「三菱」のアライアンスにより新開発された「CMF-B プラットフォーム」を使っているからなのです。ベースからして、すべてが変わったオールニューモデルとして登場したというわけなのですね。ルノー ルーテシア 新型試乗ルノー ルーテシア 新型試乗

4代目に比べボディは小さく、車内は広い巧みなパッケージング

ちなみに、初対面で印象的なのは「まつ毛のあしらわれた目」だと思うのですが、今回このヘッドライトはグレード問わず全車LEDが採用されたというのも嬉しいニュース。そういえば、私の2世代目ルーテシア RSのヘッドライトは、このLEDに比べると「ロウソクですか?」というくらい暗かったのを思い出しました。ルノー ルーテシア 新型試乗ルノー ルーテシア 新型試乗

ちなみにこのライトには、ルノー車に共通のCシェイプデザインのデイタイムランプも装備されています。昼間見てもより印象に強く残る顔立ちになりましたよね。

インテリアもメチャクチャいい感じです。何がいい感じかというと、質感が上がったんですよ!今までもデザイン的に、つまり雰囲気的には、小粋でオシャレなルーテシアちゃんという感じでしたが、正直言ってお世辞にも質感はイイとは言えませんでした。それが今回は、グーンと2段階くらいレベルアップしたような感じ。広さ的にも、ボディサイズは若干小さくなっているにもかかわらず、車内空間は先代より広いという、使いやすさと過ごしやすさを両立した、巧みなパッケージングもお見事といったところです。ルノー ルーテシア 新型試乗 ※一部仕様が異なります。ルノー ルーテシア 新型試乗 ※一部仕様が異なります。

すべてが素直でクセがない 日本のユーザーにとっては大歓迎なフィーリング

走りもそう。質感が大変化です。プラットフォームが変わると、こうも変わるのかと、フムフム頷きたくなるくらいの変化であります。先代に比べて約50kg軽量化されつつ、剛性が上げられたのも効いているのでしょうが、とにかく安定感が高まりました。そしてひとつひとつの動きも、すべてが素直になったというか、クセがまったくなくて、誰もが乗りやすいクルマに仕上がっているのに驚かされましたね。ルノー ルーテシア 新型試乗 1.3L 直列4気筒16バルブ直噴ターボチャージャーエンジン(最大トルク240N・m 最高出力131ps)ルノー ルーテシア 新型試乗 1.3L 直列4気筒16バルブ直噴ターボチャージャーエンジン(最大トルク240N・m 最高出力131ps)

ちなみにパワートレインも新しく、すべてが新設計でございます。搭載されるエンジンは1.3L直噴ターボエンジンで、低回転域からしっかりトルクを出すタイプ。組み合わされるトランスミッションが、電子制御式7速EDCなので、パワーの出力の仕方もダイレクトでスムーズなのは、フランス車っぽいところです。シフトショックも感じさせないイマドキの2ペダルに仕上げられておりまして、日本のユーザーにとっては大歓迎なフィーリングだと思います。また、これだけ段数が増えると、燃費的にもかなり有利なのも嬉しいところ。日常使いの領域だと、静粛性にも通じてきますので、毎日の疲労度にも貢献してくれると言っていいでしょう。

この相棒感 ルーテシアに乗ると運転が上手になったと感じるかも

そんなダイレクトなパワフルさをしっかり受け止めつつ、上手にいなしつつといった感じの性格に仕上げられているので、高速道路走行時の直進安定性も文句ナシ。コーナリング時の、ユサッと来る感覚も相当軽減されているので、自分が思ったように曲がっていけるようになったというフィーリングを抱かれると思います。初めてルーテシアに乗った方は、なんだか運転が上手くなったように感じられる方もいらっしゃるかもしれません。フランスは日本と道路環境が似ているところが多いので、そこも上手くハマっているのかもしれませんね。ルノー ルーテシア 新型試乗ルノー ルーテシア 新型試乗

さらに、これまであまり得意分野ではなかった先進安全装備もバッチリ奢られているということも、5代目の大きなポイントになります。自転車や歩行者まで感知する、最新鋭の先進運転支援技術が盛り込まれており、また設定操作もスイッチひとつで簡単!というのが嬉しいポイント。

もちろん、排気量的にもガバッと中間加速なんていうシーンでは、もう少し力が欲しくなる時があったり、レーンセンタリングアシスト起動中にレーンを見失うことだってなくはないですが、それはそれ。完全自動運転じゃないからこそ、相棒感も湧くと考えれば、同カテゴリーのライバルと比べても、普通にクルージングに使うには十分と言っていいでしょう。ルノー ルーテシア 新型試乗ルノー ルーテシア 新型試乗

一度使ったら手放せない 360度カメラの安心感

そして、日常的便利なのが360度カメラ!最近コレがないと、駐車が不安とか、駐車できないという声を聞くくらいの優れものです。一度使ったら手放せない装備のひとつと言ってもいいでしょうね。ルノー ルーテシア 新型試乗 360°カメラ表示ルノー ルーテシア 新型試乗 360°カメラ表示

これは名前の通り、映像を組み合わせて360度グルリと上から見た俯瞰の景色を映し出してくれるものなのですが、その他、前方・後方・側方と、その時必要な場面も同時に映し出せる便利装備。中でも特徴的なのが、ドライバーが見たいな、と思うだろう方向を、自動的に切り替えて映し出してくれることです。

例えば車庫入れ時に切り返すシーンありますよね?後退している時は当然後ろを映し出していますが、一旦止まりシフトゲートを前進に切り替えた瞬間に、今度は前方を映し出してくれるんです。この切り替えが本当に素早くて便利なので使いやすいんですよね。

そんな感じですべてがオールニュー、誤解を恐れずに言ってしまうと初代~4代目までのルーテシアを振り返ると、色々な意味でイイクルマになった5代目ですが、毎日をオシャレに質感高く、そして便利に彩ってくれる相棒として、愛着の湧く感じは初代から変わりません。キュートなお顔から抱くイメージ通りの1台なので、毎日が楽しくなること請け合いですよ。

※本記事内の車両は一部仕様が異なります。

ルノー ルーテシア 新型試乗 竹岡圭ルノー ルーテシア 新型試乗 竹岡圭

ルノー ルーテシアの詳細はこちら

竹岡圭|モータージャーナリスト・タレント
「クルマは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、さまざまな媒体で「喋って・書いて・走って」を実践する女性モータージャーナリスト。テレビのバラエティ番組のMCから、官公庁の委員まで、硬軟幅広く携わっている。モータースポーツでも、耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦、現在は全日本ラリー選手権に自らチームを立ち上げチャレンジ中。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)副会長。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《竹岡圭》

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