【竹岡圭の大きな夢を】第22回「仲間たちみんなでトップ選手になる」三枝聖弥さん

三枝聖弥さんのWRX
三枝聖弥さんのWRX全 4 枚

ラリー界でも超有名な名門LUCK(株式会社ラック)にお勤めの若きドライバー、三枝聖弥さん。モータースポーツに興味を持ち始めたのは幼少の頃からなんだそう。お父様がダートラ選手だったそうで、よくダートラ会場や走行会などに連れて行ってもらい、外から見ているだけでなく、たまには横に乗せてもらったりしたそうです。

クルマがものすごいスピードで走っていくのがカッコよく、いろんな人たちが楽しそうで、でも真剣に取り組んでいるところなどに惹かれて興味を持たれたとのこと。子供の頃から大人たちの中で、しかもカッコイイと思える大人たちの中で育ったなんて、ステキですね!

そんな三枝さんが実際にモータースポーツを始めたのは、免許取得後の18歳から。三枝さんには2歳年上のお兄様がいらっしゃるのそうなのですが、先にお兄様がダートトライアルを始められ、インテグラのDC2で走っていたところに、ダブルエントリーするカタチで始めたのが最初とのこと。お父様のご指導の元、始められたなんて、いやはや本当にうらやましい限りの環境ですよね。

その後、ダートトライアルに4年間参戦されたそうですが、その4年の間に、ヒルクライムや、お父様主催(!)のジムカーナにも出場されたそうですよ。なんだか超英才教育!

ちなみにダートトライアルに関しては、地方戦で3年目には、何度も1位を撮れるまでにご成長されたそうですが、残念ながらシリーズチャンピオンには手が届かなかったんだとか。そして4年目には全日本ダートトライアル選手権にステップアップ!でもさすがはベテラン&強者揃いの全日本の方たちの中で、コテンパンにやっつけられたとは、ご本人談です。

ダートラから転向、JN-1クラスで日本一めざす

三枝聖弥さんのWRX三枝聖弥さんのWRX
当然のことながら悔しいわけで、来年リベンジだ~!と思ったところで、ラリーの方から若手育成というカタチでお声掛けがあったそうで、ここでラリーに転向されたんだとか。しかし、悔いの残る全日本ダートトライアルには、また、腕を磨いてリベンジするつもりとのこと!いいですね~!是非両方共でチャンピオンを狙ってください!

ラリーは2020年からだったので、2021年で2年目。今後の目標は、JN-1クラスでシリーズチャンピオンを獲得し、日本一になることだそう。もう少し近い目標としては、JN-1クラスの選手の方たちと、肩を並べて走れるようになることなんだそうです。これはもう本当にすぐにでも手が届くところにありそうですけれどね。

大きな夢というか、将来に向けての夢としては「一緒に走っている仲間たちとずっと走っていたい。そしてみんなでトップ選手になる。さらに、自分たちが学んだモータースポーツの楽しさを次の世代につなげて行きたいです」とのこと。まだまだまだまだ若いのに、そうやって脈々と先輩方から受け継がれてきた、連帯感をしっかり持っていらっしゃるのは素晴らしいですね。

三枝聖弥さん三枝聖弥さん

休日はインプレッサの整備をしています

すでに後輩思いの三枝さんが、モータースポーツ以外で興味があることは「サイクリング、映画鑑賞、キャンプ系」。サイクリングにキャンプはいま流行ってますもんね~。映画は2020年は『鬼滅の刃』が大ヒットし、私もすぐさま観ましたけど、2021年は果たして何が流行るのかしら…。何系の映画がお好きなのか今度伺ってみたいと思います。

さて、そんな三枝さんの普段のお仕事は、冒頭にも書きましたけれど、株式会社ラックで、メカニックさんとして働いていらっしゃいます。お客様のクルマのメンテナスやチューニング、ラリー車の整備や製作をしているとのことなので、クルマの競技会場でこれほど強いことはないですよね。特にラリーはスタートしてしまったら、サービスパークへ戻るまではドライバーとコ・ドライバーでなんとかするしかないわけですから、これは本当に強みだと思いますよ~。

しかし、三枝さんは本当にクルマに携わっているのがお好きなようで、お休みの日は何をして過ごされていますか?と伺ったところ「父親の会社がクルマの板金、塗装屋なので、その場所を借りて自分の持っているスバルインプレッサの整備をしています」とのこと。その上でドライブにもよくお出かけになるようですし、最近お兄様から自転車をもらったそうで、サイクリングをしているということ。本当に乗り物大好きなんですね~。

三枝聖弥さん三枝聖弥さん
「三枝聖弥さんにとってラリーとは」
自分はラリーを始めたばかりで、まだわからないことがたくさんありますが、一般道をあれだけ長い距離全開で走れる楽しさや、その長い距離をコンマで争う緊張感、リエゾン区間でのギャラリーの人が手を振って応援してくれる嬉しさなど、これだけでもラリーは面白いって思えるので、これからまだ自分の知らないことがたくさんあると思うと、楽しみです。

「三枝聖弥さんからのメッセージ」
自分はラリーを始めてまだ間もないですが、こんなチャンスをいただいたので、早く上位陣と戦える力を付けたいと思います。あと、たくさんの人達の支えがあって、いま自分は走れているので、その方たちにも感謝し日々精進して行きたいと思います。二つ上の兄貴や、自分の同級生たちがダートラで頑張っているので、自分も負けないように頑張ります。

《竹岡圭》

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