ポルシェ、次世代リチウムイオンバッテリーをBASFと共同開発へ

ポルシェ・マカン 次期型のEVプロトタイプ
ポルシェ・マカン 次期型のEVプロトタイプ全 3 枚
ポルシェ(Porsche)は6月21日、次世代リチウムイオンバッテリーセルを、化学メーカーのBASFと共同開発すると発表した。

BASFは共同研究の一環として、高速充電と高エネルギー密度を可能にする高性能バッテリーセル向け高エネルギー「HEDTM NCM」カソード材を、独占的に供給する。リチウムイオンバッテリー用のニッケルベースの高エネルギー高出力なカソード材は、EVやポータブル機器に適しているとされる。

BASFは2022年から、フィンランド・ハルジャバルタのカソード材の一次製品製造施設と、ドイツ・ブランデンブルク州シュヴァルツハイデのカソード材製造施設において、低カーボンフットプリントのバッテリー素材の生産が可能になる。

ポルシェは2030年に、世界新車販売の80%以上を電動化する目標を掲げている。『タイカン』、『タイカンクロスツーリスモ』、次期『マカン』のEVなどの投入により、2025年に新車で販売される全ポルシェ車の半数を、電気モーター搭載車にする計画だ。

ポルシェ取締役会のオリバー・ブルーメ会長は、「バッテリーセルは未来の燃焼室。最も強力なバッテリーセルの開発において、世界的な競争の最前線に立つことができ、ポルシェ特有のドライビング体験と持続可能性を結びつけることができる。ポルシェはこのようにして、スポーツカーの未来を形作っていく」と語っている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『フォレスター』試乗して分かった日本車に対する本音とは…9月の試乗記ベスト5
  2. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  3. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  4. レクサスの最高峰セダン『LS』36年の歴史に幕、SNSでは「センチュリーが後継モデルに?」との期待も
  5. 「かっこよすぎて悶える」ホンダ『プレリュード』レーシングカー公開!SNSでは「来年が楽しみ」と活躍に期待
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る