JR東海の次期特急型、量産第一陣は2023年3月に納車…日車がHC85系64両を受注

日本車輛製造で落成した当時のHC85系量産先行車。クモハ85+モハ84+モハ84-100+クモロ85の4両編成で、形式名からもわかるとおり、同車は電車だ。気動車と比べて35%程度燃費が向上しており、一体成型車体により重要溶接部を削減し安全性も向上。列車の逸脱を抑制して対向列車との衝突を防ぐ、踏切用逸脱防止ストッパも設けられる。最高速度は120km/h。
日本車輛製造で落成した当時のHC85系量産先行車。クモハ85+モハ84+モハ84-100+クモロ85の4両編成で、形式名からもわかるとおり、同車は電車だ。気動車と比べて35%程度燃費が向上しており、一体成型車体により重要溶接部を削減し安全性も向上。列車の逸脱を抑制して対向列車との衝突を防ぐ、踏切用逸脱防止ストッパも設けられる。最高速度は120km/h。全 3 枚

日本車輛製造(日車)は6月25日、親会社のJR東海から次期特急型車両HC85系を64両受注したと発表した。

HC85系は、ディーゼルエンジンにより発電した電力と、蓄電池の電力を併用するハイブリッド方式の車両で、量産先行車の4両編成1本が2019年12月に登場した。

高山本線の特急『ひだ』、紀勢本線の特急『南紀』で運用しているキハ85系特急型気動車の後継車両ではあるが、「主電動機」と呼ばれるモーターで走行し、形式名も電車と同じくクモハ、クモロ、モハとなる。通常の電車とは集電方式が異なるだけのため「パンタグラフがない電車」とも言われる。

JR東海は1月に同車の量産車を2022年度から新製すると発表しているが、日車では2023年3月期に58両、2024年3月期に6両を納入する予定としている。受注額は非公表。

キハ85系気動車に採用している液体式の現行方式(右)とHC85系に搭載されるハイブリッド方式の違い(左)。ディーゼルエンジンを駆動用に使う気動車と異なり、アイドリングストップにより静寂性を保つことができるほか、変速動作がないため乗り心地が向上する。キハ85系気動車に採用している液体式の現行方式(右)とHC85系に搭載されるハイブリッド方式の違い(左)。ディーゼルエンジンを駆動用に使う気動車と異なり、アイドリングストップにより静寂性を保つことができるほか、変速動作がないため乗り心地が向上する。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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