[カーオーディオユニットの選び方]サブウーファー…モレル&アークオーディオ

モレル・ウルティモ チタニウム
モレル・ウルティモ チタニウム全 3 枚

カーオーディオを愛好している人、およびこれから始めようと思っている人の双方に向けて、製品選定のコツを多角的に発信している当特集。現在はサブウーファーをテーマに据えてお贈りしている。今回からは、注目すべき海外ブランドのラインナップを紹介していく。

「ジャンライン&パートナーズ」が取り扱う実力2ブランドのサブウーファーをチェック!

当回では、海外の秀作カーオーディオユニットを多彩に取り扱う気鋭ディストリビューター、「ジャンライン&パートナーズ」が正規輸入している2ブランドのサブウーファーについて見ていく。同社は現在、イスラエルの「モレル」とアメリカの「アークオーディオ」、この人気2ブランドの製品を広く日本に紹介している。今回は、これらからリリースされているサブウーファーを紹介していく。

まずは「モレル」から。なお「モレル」はパワーアンプも1シリーズ擁しているが、スピーカーに強みを発揮するブランドとしてお馴染みだ。ホーム用のスピーカーも多彩に用意し、そしてカー用のスピーカーも超ハイエンドモデルからエントリーモデルまで、小刻みに幅広く名機を取り揃えている。

とはいえサブウーファーは、フロントスピーカーと比べるとラインナップは絞り込まれている。現在日本で購入できるのは、計3ラインだ。

さて、その中での最上位ラインとなるのは『ウルティモ チタニウム』シリーズだ。ところで「モレル」は、サブウーファーのライン数は限定的ではあるものの、各ラインごとの品揃えは厚い。当ラインには計7機種が名を連ねている。サイズ違いが3タイプ(30cm、25cm、20cm)あり、それぞれでインピーダンスが4Ωのモデルと2Ωのモデルとが用意されている。なお20cmモデルのみ、製品名に“チタニウム”が付かないモデル(2Ωモデル)も1機種含まれている(在庫限り)。

価格はサイズごとで異なる(サイズが同一であればインピーダンスが異なっていても価格は同一)。30cmモデルが17万6000円(税抜)、25cmモデルが16万円(税抜)、20cmモデルが14万4000円(税抜)、そして『ウルティモ 802』が10万円(税抜)となっている。

モレル・ウルティモ チタニウム SC

サブウーファーは、フロントスピーカーとは別系統展開!

ところで「モレル」は基本的に、フロントスピーカーの各ラインにサブウーファーを含めていない。サブウーファーはフロントスピーカーとは別のライン展開となっている。で、サブウーファーの中でのトップラインとなるこの『ウルティモ チタニウム』は当然ながら、「モレル」の上位スピーカーとの組み合わせが想定されたシリーズとなっている。フロントスピーカーの上位機種とは、具体的には以下のモデルのことを指す。トップエンドラインの『スプリーモ』シリーズ、2ndラインとなる『38 アニバーサリー リミテッド エディション』シリーズ、この2つだ。これらを使うユーザーの多くが、『ウルティモ チタニウム』をシステムに組み込んでいる。

なお「モレル」は昨年、今挙げた2シリーズに続く新上位ラインを投入した。シリーズ名は『イレイト カーボン プロ』および『イレイト カーボン』だ。この2つの新シリーズもともに、『ウルティモ チタニウム』とベストマッチする。

そしてこれに続く「モレル」サブウーファーの2ndラインとなるのが、『ウルティモ チタニウム SC & ウルティモ SC』だ。

当ラインには、4機種のサブウーファーが顔を揃えている。『ウルティモ チタニウム SC』という名が付く2機種(30cmと25cm、インピーダンスはともに4Ω)と、『ウルティモ SC』という名が付く2機種の計4モデル展開となっている。なお『ウルティモ SC』の方は2機種とも口径は30cmで、異なるのはインピーダンスだ。1機種が4Ωでもう1機種が2Ωだ。

価格は、『ウルティモ チタニウム SC』の30cmモデルが10万7000円(税抜)、25cmモデルが9万9000円(税抜)。そして『ウルティモ SC』は、4Ωモデル、2Ωモデルともに9万円(税抜)となっている。なおこれらも十分に高級品だ。ゆえに「モレル」の上位スピーカーと組み合わされることも多い。

モレル・プリモ

リーズナブルで使いやすいユニットサブウーファーも用意!

そして「モレル」サブウーファーの3rdラインとなるのが、『プリモ』シリーズだ。当シリーズには、サイズの異なる(30cm、25cm、20cm)3機種がラインナップしている。なお、これらのインピーダンスはすべて4Ωだ。で、各機の価格は以下のとおり。サイズの大きいものから順に、5万円、4万8000円、4万5000円となっている。

「モレル」は10万円台、さらには10万円未満のフロントスピーカーも多彩に展開しているが、この『プリモ』シリーズの各機は、それらとの相性が至って良好だ。それらのユーザーであれば、これをシステムに組み込むことで高音から超低音までを「モレル」サウンドで統一できる。また、他ブランドのエントリー、スタンダード、ミドルスピーカーのユーザーでも、『プリモ』シリーズの各機をチョイスすれば「モレル」ならでは豊潤な重低音を手にできる。

そして「ジャンライン&パートナーズ」がディストリビュートしているもう1つのメーカー、アメリカ発のHi-Fiカーオーディオブランド「アークオーディオ」のサブウーファーも紹介しよう。ところで「アークオーディオ」といえば、特にハイグレードパワーアンプが日本のカーオーディオフリークに人気が高いが、スピーカーも3ライン持っていて、ユニットサブウーファーも現在、4機種がラインナップされている。

4機種のうちの3機種は、3グレードあるスピーカーのうちのミドルラインとなる『ブラック』シリーズに含まれているモデルだ。30cmモデルと25cmモデルとがあり、30cmモデルの方はインピーダンスが4Ωのモデルと2Ωのモデル(ともに税抜価格は9万円)とがあり、25cmモデルは2Ωのモデル(税抜価格:8万円)のみを用意している。そしてもう1機種が、リーズナブルな『KS 10D2』(税抜価格:2万9000円)だ。当機は25cmでインピーダンスは4Ωだ。

なお「アークオーディオ」からはパワードサブウーファー『LUS-800』(税抜価格:4万8000円)もリリースされている。鳴りっぷりの良い薄型パワードサブウーファーをお探しならば、当機のチェックもぜひに。

海外ブランドのサブウーファーに目を向けると、サイズやインピーダンス違いがさまざまあり、選択肢が一気に増える。個性あるサブウーファーに興味があれば、「モレル」と「アークオーディオ」の各機にも、要注目♪

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

連載「カーオーディオユニットの選び方」詳細解説! Part3「サブウーファー編」 その5「モレル&アークオーディオ」

《太田祥三》

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