混雑予測情報の提供で安全な移動 一定の効果

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MaaS Tech Japanは6月29日、混雑予測情報提供を通じた行動変容提案の可能性に関する評価の結果を公表した。

同社は様々な移動関連データのシームレスな連携を実現する移動情報統合データ基盤「TraISARE」のユースケースとして混雑予測情報を提供する混雑情報ダッシュボード「PeopleFlow」を公開した。PeopleFlowは交通データと人流データを組み合わせた分析で、平常時に加え、電車の遅延発生時など、イレギュラー時における混雑参考情報を提供し、混雑を避けた安心・安全な移動を支援するもの。

公開に合わせPeopleFlowを活用した混雑予測情報提供による人の行動変容提案の可能性を検証するため、利用者を対象とした意識変容・行動変容に関する調査を実施した。

調査対象者238人のうち、変更可能ユーザー86人のうち、55.8%が目的地の混雑を知り、移動時間を変更しようと考え、そのうち95.8%が実際に移動時間を変更したとの結果となった。混雑予測情報の提供が意識変容・行動変容に一定の効果があることが確認できたとしている。

変更更可能ユーザーの外出の目的別の意識変容度合いを見ると、買い物や外食が目的の場合約7割、趣味・習い事が目的の場合約9割と、それぞれ割合が高いことを確認した。

「PeopleFlow」の混雑予測情報サービスについて、89.5%が社会に「役立つ」、81.5%が「利用したい」とそれぞれ回答した。PeopleFlowの特長である交通データ×人流データによるイレギュラー時の混雑情報サービスについては、88.7%が「役に立つ」、83.2%が「利用したい」とそれぞれ回答し、利用意向については平常時より高い結果となった。

同社では、今回の調査から得られた知見を踏まえ、交通事業者・自治体が利用者様向けに提供するサービス開発を支援するとともに、TraISAREを活用した様々なユースケース開発を進め、移動に関する社会課題解決・価値あるMaaS(モビリティアズアサービス)の社会実装につなげる。

《レスポンス編集部》

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