【F1 オーストリアGP】レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが3連勝…ホンダは1988年以来の5連勝

F1オーストリアGP
F1オーストリアGP全 10 枚

オーストリアのレッドブルリンクで4日、F1第9戦オーストリアGPの決勝レースが行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールtoウィンで3連勝。ホンダにとっては1988年以来33年ぶりとなる5連勝となった。

前の週に引き続きレッドブルリンクで開催されたオーストリアGP。予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションを獲得し、マクラーレンのランド・ノリスが2番手につけた。セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が3番手となりレッドブル・ホンダの2台が上位グリッドを獲得。この週末に2023年まで2年間の契約延長を発表したルイス・ハミルトン(メルセデス)が4番手、チームメイトのバルテリ・ボッタスが5番手となった。その後ろにはピエール・ガスリーと角田裕毅のアルファタウリ・ホンダの2人。ホンダ勢4台がトップ7に入るとともに、角田は自己最高の予選順位となった。

決勝レースは71周。スタート直後に後方でアクシデントがあり1周目からセフティーカーが導入されたが、上位はスターティンググリッド通りの順位となっていた。4周目に再スタートし、その直後にボッタスがハミルトンを抜いて3位に浮上したが、前方でペレスとノリスのバトルでペレスがコース外に押し出され、その影響を受けて真後ろにいたボッタスはハミルトンに抜き返される結果となった。コース外に押し出されたペレスは10位に後退。対するノリスは5秒加算ペナルティーを受けてしまった。

予選Q2でソフトタイヤでタイムを出したガスリーと角田は、ルール上そのタイヤを履いてのスタートとなったため、ガスリーは12周目、角田は13周目と早目にソフトタイヤからハードタイヤに交換。それぞれ17位、18位に後退した。ミディアムタイヤでスタートした上位勢は、3位に後退していたノリスと4位のボッタスが30周目、2位に上がっていたハミルトンが31周目、トップのフェルスタッペンと6位まで順位を挽回していたペレスが32周目にピットインし、タイヤをミディアムからハードに交換。これでオーダーはトップがフェルスタッペン、約10秒後方の2位がハミルトン、その5秒後方にボッタス、そしてピットストップ時に5秒ペナルティを消化したノリスがボッタスの3秒後方の4位となった。

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52周目、ボッタスがペースの上がらないハミルトンを抜いて2位に浮上。ハミルトンはノリスにも抜かれて54周目に2度目のピットインを行い、新品のハードタイヤに履き替えて4位のままコースに復帰した。トップを独走するフェルスタッペンは2位ボッタスとの差を徐々に広げ、その差が26秒となった60周目に2度目のピットイン。新品のハードタイヤを履いてトップのまま復帰し、62周目には他のマシンより2秒も速い1分6秒200という驚異的なタイムを叩き出し、ファステストラップの1ポイントを加えてトップを快走、そのまま堂々の優勝を飾った。

これでフェルスタッペンは自身初の3連勝を達成。今季5勝目をを飾るとともに、自身15勝目を記録した。これでホンダは5連勝。これは16戦中15勝を挙げ、開幕から11連勝を飾ったた1988年以来33年ぶりの快挙となった。

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2位はボッタス。3位は今季3度目の表彰台となったノリス。以下ハミルトン、カルロス・サインツ(フェラーリ)と続き、序盤のコースアウトで順位を落とし大混戦の中で戦ったペレスが6位でチェッカーを受けた。

ガスリーはソフトタイヤスタートで厳しい戦いとなり、45周目には2度目のタイヤ交換を行ったが、なんとか9位入賞。角田は2度目のタイヤ交換を51周目まで引き伸ばして上位進出を狙ったが、ピットイン時のホワイトラインカットによる5秒ペナルティを2度受け、入賞まで2台届かず、12位でフィニッシュした。

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次戦イギリスGPは7月16日から18日の日程で開催される。なお、イギリスGPでは16日金曜日に通常の予選が行われ、土曜日には約100kmの予選レースを行い、日曜日のスターティンググリッドを決めるスケジュールとなる予定だ。

■オーストリアGP 決勝レース結果
1. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2. バルテリ・ボッタス(メルセデス)
3. ランド・ノリス(マクラーレン)
4. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
5. カルロス・サインツ(フェラーリ)
6. セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
7. ダニエル・リカルド(マクラーレン)
8. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
9. ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
10. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
11. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
12. 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
13. ランス・ストロール(アストンマーチン)
14. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
15. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
16. キミ・ライコネン(アルファロメオ)
17. セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)
18. ミック・シューマッハ(ハース)
19. ニキータ・マゼピン(ハース)
以上完走

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--. エステバン・オコン(アルピーヌ)

《藤木充啓》

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