三密回避の乗り物として、高まるバイク需要。伊豆半島をホンダ『クロスカブ50/110』で走り、キャンプも楽しめるレンタルバイク『バイタビ』が人気を呼んでいる。
運営する『MANXMAN GARAGE(マンクスマンガレージ)』(静岡県三島市)は、ハーレーダビッドソンやトライアンフ、ラビットなど国内外の様々なバイクを取り扱う、どちらかといえばコアなライダーたちが集まるカスタムバイクショップ。
ガレージには、筋金入りのバイクファンたちが歓喜しそうなビンテージバイクが所狭しと並び、マニアなら時間が経つのも忘れてしまうだろう。代表の水品雅也さんは専門誌などにも登場し、ファンに広く知られている。
ツーリングを知り尽くすバイク屋さんならではの配慮
地元伊豆の魅力を知ってもらいたいと始めたバイクレンタル『バイタビ』。
「大好きなバイクと、地元である伊豆半島の魅力を伝えたい」と考え、レンタルバイク事業を推し進めたのは、奥さまの水品信子さん。
「まさか、こんなに利用いただけるなんて嬉しいです」と、期待以上の反響に驚いている。気軽に利用できるよう基本料金を1時間1500円~税込み(任意保険とロードサービスを付帯)と低価格にし、スマホホルダーやサイドバッグ、木箱、レインウェアといった備品を貸し出し無料とした。
昨今ブームとなっているキャンプや、伊豆に点在するキャンプ場の利用を後押ししようと、キャンプ用品一式もオプション(別料金)に設定したところ、多くの人に喜ばれた。
テント、寝袋、マット、コンパクトに折り畳めるテーブルやたき火台、椅子、クッカー、シングルバーナー、ケトル、シェラカップ、ランタンのフルセットで、クロスカブに積み込めるようパッケージされている。ソロやカップルの利用者に好評だ。
複数の場合、クロスカブを1台ずつ乗ってもいいし、110ならタンデムもOKだ。オプションは他に、インカム付きヘルメットやアクションカメラなどもある。
第2弾はビンテージスクーターを予定
伊豆半島をよく知る水品夫妻のおすすめは、西伊豆から下田へ抜けるコース。交通量が少なく、ノンビリした速度で走れる。利用者からは「クロスカブでトコトコ走ると、ハーレーなどの大型バイクで走るのとは、また違った景色が見れる」と声が寄せられている。
ビンテージバイクも得意とする同店らしく、今後はかつて地元・三島市(中島飛行機株式会社三島製作所)でつくられていた『ラビット』もレンタルできるようにし、クラシックスクーターの魅力も同時に伝えていきたいと考えている。
予約はホームページからでき、手軽に利用できる。