プライムアシスタンスは、視覚障がい者にスマートフォンを通じて遠隔のコンタクトセンターから視覚情報を提供するサービス「EyecoSupport(アイコサポート)」の実証実験を7月1日から実施している。
スマートフォンで専用アプリを起動すると、遠隔のコンタクトセンターのオペレーターがスマートフォンのカメラ映像を確認し、利用者に対して視覚情報やGPS情報に基づく位置情報を知らせる。
プライムアシスタンスは、自動車のロードアシスタンスや住宅のホームアシスタンスなど、“世の中のお困りごとを解決する”サービスを展開している。視覚障がい者の社会参加促進や生活の質の向上などを目的に、視覚障がい者の日常のお困りごとをサポートする新サービスEyeco Supportを、SOMPOホールディングスと共に開発した。
Eyeco Supportでは、プライムアシスタンスがロードアシスタンスサービスで培ったコンタクトセンターのオペレーション(人)のノウハウと、スマートフォンからのカメラ画像、GPS地図情報(デジタル技術)との融合により、視覚障がい者に対して必要な情報を生の声で伝える。利用例として、お出かけ前の身だしなみのチェック、郵便物や書類の読み上げ、目的地までの道案内やお買い物サポート、といったことがあげられる。EyecoSupport(アイコサポート)
プライムアシスタンスは7月1日から9月25日までの期間に、日本視覚障害者団体連合、東京視覚障害者生活支援センター、日本点字図書館などの協力で、実際に首都圏在住の視覚障がい者にサービスを利用してもらい、実証実験を実施する。実証実験の結果をふまえ、10月以降のサービス開始を予定している。
プライムアシスタンスでは今後、公共交通機関や商業施設などの事業者との協業や、高齢者、訪日外国人などへのサポートにノウハウを活用していくことも検討しているという。