Yahoo!カーナビが関係者ルートを回避、東京2020オリンピック対応…15社24アプリで連携

東京2020オリパラ関係者輸送ルートの混雑緩和にむけたナビアプリ・地図サイトなどのサービス説明会
東京2020オリパラ関係者輸送ルートの混雑緩和にむけたナビアプリ・地図サイトなどのサービス説明会全 16 枚

いよいよ7月23日に開幕する東京2020オリンピック・パラリンピック。開催期間中、出場選手を含む関係者がオリンピックに19万人、パラリンピックに11万人いると予測され、彼らの移動を安全・円滑・効率的に確保すべく「関係者輸送ルート」が設定されている。

ドライバーは、東京2020組織委員会が設置したこの関係者輸送ルートや進入禁止ルートを回避する必要があり、流動する都心の交通をどう「うまく駆け抜けるか」に注目が集まっている。

こうしたなか、東京2020オリンピック・パラリンピックオフィシャルサポーターで、Yahoo!カーナビを展開するヤフーは、関係者輸送ルートや進入禁止エリアなどを回避できる機能をYahoo!カーナビに実装し、7月19日までにすべてのサービスを提供開始する。

「回避ルートを利用」をタップするだけ

東京2020オリパラ関係者輸送ルートの混雑緩和にむけたナビアプリ・地図サイトなどのサービス説明会東京2020オリパラ関係者輸送ルートの混雑緩和にむけたナビアプリ・地図サイトなどのサービス説明会この新機能実装は、ユーザ視点でみていくと、まず関係者輸送ルートをはじめ、一般車両の通行を禁止する進入禁止エリアや、規制標識を設置し通過交通を制限する通行規制エリア、案内看板などにより会場近くを通り抜けしようとする車両に迂回を促す迂回エリアがひとめでわかるようになる。

また、この関係者輸送ルートを回避するルートを導き出してくれるおかげで、「いつもは通れるのに、きょうは通行止めだった」といった想定外を回避できる。操作はいつもと同じく目的地を入力し、これまでになかった「回避ルートを利用」をタップ(クリック)するだけ。

15社 24アプリが関係者輸送ルート対応、GoogleマップとYahoo!カーナビは回避ルート機能を実装

東京2020組織委員会 輸送局輸送企画部 齋藤勝久部長東京2020組織委員会 輸送局輸送企画部 齋藤勝久部長ルート検索結果は、回避ルートONと回避ルートOFFが表示され、ドライバーが選択し、案内を開始する。こうした回避ルート機能は、「ナビ・地図・車載サービスなど、15社に協力を得て、24アプリで順次実施していく」と話すのは、東京2020組織委員会輸送局輸送企画部の齋藤勝久部長。

「対象のモバイルアプリ、 ウェブサイト、車載カーナビなどで、各種交通対策に関する情報表示、関係者輸送ルート、会場周辺の迂回をお願いしたいエリアの地図表示、関係者輸送ルート等をなるべく回避したルートの検索・案内を提供していく」(齋藤部長)

Yahoo!カーナビはJARTIC発信情報以外の規制ルートにも対応

ヤフー Yahoo!カーナビ 齋藤聖隆サービスマネージャーヤフー Yahoo!カーナビ 齋藤聖隆サービスマネージャー組織委員会の齋藤部長がいう対象サービスは、GoogleマップやYahoo!カーナビをはじめ、いつもNAVI、イベント開催時情報提供サービス(イベントweb)、道路交通情報Now!!、地図マピオン、Mapion(マピオン)、ドライブコンパス、NEXCO中日本 公式WEBサイト、ドライブトラフィック「ドラとら」、ドラぷら E-NEXCO ドライブプラザ、乗換MAPナビ 、ATIS交通情報、ATISonNet 、MapFan、mew-ti、my daiz など多岐にわたる。

また、G-BOOK、G-Link、T-Connect 、Honda Total Care、Internavi、NissanConnectサービス、VICS WIDE といった車載器データサービスにも展開する。

ヤフー Yahoo!カーナビ 齋藤聖隆サービスマネージャーは、「オリンピックルートワーク(ORN)回避機能を新たに開発したことで、これまで道路交通情報センター(JARTIC)などが発信する規制のみ対応していた回避ルート提案を、それ以外の箇所にも対応できるようにした」ともいう。

東京・大阪・愛知を中心に、男性8割・女性2割、30~50代がおもに利用しているという Yahoo!カーナビ。累計1800万ダウンロードを記録する同アプリが、今回の回避ルート実装でどれだけダウンロード数が変化するか。そこにも注目したい。

《レスポンス編集部》

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