ハーレーの新電動ブランド「ライブワイヤー」、最初の市販車を発表 7月18日

ハーレーダビッドソンから独立したライブワイヤー

1回の充電での航続は最大で235km

7種類のライドモードが選択可能

ハーレーダビッドソンの新電動ブランド、「ライブワイヤー」のライブワイヤー・ワン
ハーレーダビッドソンの新電動ブランド、「ライブワイヤー」のライブワイヤー・ワン全 4 枚

ハーレーダビッドソン(Harley-Davidson)は7月8日、フル電動二輪車ブランドとして立ち上げた「ライブワイヤー(LiveWire)」の最初の市販車、『ライブワイヤー・ワン』の実車を7月18日、「IMSノースカリフォルニア」で初公開すると発表した。

ハーレーダビッドソンから独立したライブワイヤー

ハーレーダビッドソンの新電動ブランド、「ライブワイヤー」のライブワイヤー・ワンハーレーダビッドソンの新電動ブランド、「ライブワイヤー」のライブワイヤー・ワン

ハーレーダビッドソンは、ライブワイヤーを独立したブランドに位置付ける。ライブワイヤーは今後、フル電動二輪車ブランドとして、ラインナップを拡大する計画だ。

ライブワイヤーは電動バイクに専念し、将来のテクノロジーを開発し、モーターサイクルの変革をリードするために必要な機能に投資する計画だ。ハーレーダビッドソンとライブワイヤーは、それぞれのコアセグメントで業界をリードするために、テクノロジーを共有していく。

ハーレーダビッドソンの新電動ブランド、「ライブワイヤー」のライブワイヤー・ワンハーレーダビッドソンの新電動ブランド、「ライブワイヤー」のライブワイヤー・ワン

また、ライブワイヤーは、仮想的に本社を置き、米国カリフォルニア州シリコンバレーとウィスコンシン州ミルウォーキーに最初のハブを置く。販売に関しては、オンラインと対面セールスの2種類とし、顧客が選択できるようにする。米国ではカリフォルニア州を皮切りに、ライブワイヤーの専用ショールームを展開。顧客は没入型で革新的な方法で、ライブワイヤーブランドを体験できるようになるという。

1回の充電での航続は最大で235km

ハーレーダビッドソンの新電動ブランド、「ライブワイヤー」のライブワイヤー・ワンハーレーダビッドソンの新電動ブランド、「ライブワイヤー」のライブワイヤー・ワン

このライブワイヤーブランドの最初の市販車が、ライブワイヤー・ワンだ。ハーレーダビッドソン初の電動モーターサイクルの『ライブワイヤー』同様、定格トルクの100%を瞬時に発生させる永久磁石電動モーターを、バッテリーの下に配置。車体重心を下げることで、ハンドリング性を高めている。

モーターは、最大出力100hp、最大トルク11.9kgmを発生する。バッテリーは急速充電に対応する。DC急速充電を利用すれば、45分でバッテリー容量の8割、1時間でフル充電できる。1回の充電での航続は、最大で235km(高速道路では152km)としている。

4.3インチフルカラー液晶タッチスクリーンディスプレイを装備した。速度やパワー、バッテリー残量などの情報を表示する。音楽や注意情報などの設定をカスタマイズすることもできる。

7種類のライドモードが選択可能

ライブワイヤー・ワンでは、7種類のライドモードが選択できる。モーターサイクルの性能特性と、「REFLEX」ディフェンシブライダーシステムが、「RDRS」の介入レベルを電子的に制御する。各ライドモードはパワー、スロットルレスポンス、トラクションコントロール設定の組み合わせにより構成されている。ライブワイヤーにはスポーツ、ロード、レンジ、レインの4つの事前プログラムされたモードと、ライダーがカスタマイズできる3つのライドモードが採用されている。

REFLEXディフェンシブライダーシステムは、加速・減速・制動のトラクションに合わせて、モーターサイクルのパフォーマンスを最適化するよう設計されたテクノロジーだ。このシステムは、直線やターンでの加速中と制動中のライダーの車両制御を支援するように設計されている。ライダーにとって、悪路や緊急事態での運転に役立つシステムとなり、電子式システムで、最新の電子ブレーキ制御とパワートレイン技術を使用しているという。

「コーナリング・エンハンスト・ドラッグ・トルク・スリップ・コントロール(C-DSCS)」は、濡れた路面や滑りやすい路面で減速したりした時に発生する減速下での過度の後輪スリップを減らすように設計されている。C-DSCSが減速下で過度の後輪スリップを検知すると、後輪速度とロードスピードがより一致するようにモータートルクの供給を調整する。

ハーレーダビッドソンのヨッヘン・ツァイツ社長兼CEOは、「ライブワイヤー・ワンは、ハーレーダビッドソンのDNAがベース。ハーレーダビッドソンとライブワイヤーは、モーターサイクルの新基準を打ち立て続ける」と述べている。

《森脇稔》

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