水深が床面を超えたら危険!---冠水した道路を走行すると発生する不具合

2006年、長野県
2006年、長野県全 3 枚

大雨で自動車が水没し、運転者や同乗者が亡くなる事故。自動車が冠水した道路を走行する場合、水深が車両の床面を超えると、エンジン、電気装置等に不具合が発生するおそれがある。また、水深がドアの高さの半分を超えると、ドアを内側からほぼ開けられなくなる。

【画像全3枚】

国土交通省では2019年、国内乗用車メーカー8社に対して、自動車が冠水した道路を走行した場合に生じ得る不具合などについて調査し、「自動車が冠水した道路を走行する場合に発生する不具合」をまとめて発表した。今年も雨の被害が伝えられる季節になったので、おさらいしよう。

自動車が冠水した道路を走行するさいに生じる危険

●水深が床面を超えると、車内に浸水して電気装置が故障するおそれや、マフラーから浸水してエンジンルームが損傷するおそれがある。その結果、自動スライドドアやパワーウインドウが動作しなくなる、エンジンやモーターが停止し、再始動できなくなるといったおそれがある。

●水深が床面以下であっても、走行で巻き上げた水が吸気口からエンジンに浸水し、エンジンが停止するおそれがある。電気自動車やハイブリッド車では、駆動用バッテリーに浸水すると車両が停止するおそれがある。

●水流がある場合、車両が流されるおそれがある。

●タイヤが完全に水没すると、車体が浮いて移動が困難になるおそれ。

●水深がドアの下端にかかると、車外の水圧により内側からドアを開けることが困難になる。

●水深がドア高さの半分を超えると、内側からほぼ開けられなくなる。

水没した車内から脱出

●車内の水の高さが天井に近づき、内外の高さが同じになるまで浸水すると、内側からドアが開く。

●自動車のガラスは脱出用ハンマーで割ることができる。ただしフロントガラスおよび一部のドアガラスは合わせガラスのため割れない。2014年、広島県2014年、広島県

浸水した車両の取り扱い

●浸水した車両は、たとえ一見無傷でも、電気装置などが損傷を受けており、感電や発火のおそれがある。自分エンジンはかけず、自動車整備工場などで点検整備を受ける。
水のエマージェンシー
水没した車から脱出!! 正しい手順…ハンマーを用意しておこう
浸水・冠水被害を受けた車両をどうする?---感電事故や車両火災のおそれ

《高木啓》

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