特許で見る「他社牽制力」ランキング…ゴム製品業界トップ3はブリヂストン、住友ゴム、横浜ゴム

エコピア EP150(参考画像)
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特許を申請した際に、特許を拒絶する理由として別の特許が引用される。こうした拒絶理由になった特許件数の多い企業は、「他社牽制力」があるといえる。パテント・リザルトによると2020年、ゴム製品業界で他社牽制力の1位はブリヂストンだった。

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パテント・リザルトは、総務省の日本標準産業分類を参考にしたゴム製品業界の企業を対象に、2020年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した、『ゴム製品業界 他社牽制力ランキング2020』をまとめ、7月15日に発表した。

言い換えると、技術開発において、競合他社が権利化する上で阻害要因となる、先行技術を多数保有している先進的な企業のランキングだ。パテント・リザルトの集計の結果、2020年に引用された特許が最も多い企業はブリヂストンだった。2位は住友ゴム工業、3位は横浜ゴムとトップ3は前年同様。引用された特許数はブリヂストンが907で突出、2位の住友ゴム工業は552、3位の横浜ゴムは547だった。以下、4位は住友理工、5位TOYO TIRE。昨年と順位が入れ替わった。

●1位:ブリヂストン

最も引用された特許は「低発熱性を向上させ得ると共に、良好な破壊特性、耐摩耗性などを有するゴム組成物」に関する技術。この技術は、横浜ゴムの「ウェットグリップ性能、その持続性、耐摩耗性を向上したタイヤ用ゴム」など計6件の審査過程で引用されている。このほかでは、「タイヤの燃費性能に関わる発熱性が良好なゴム組成物を実現するセルロース繊維」(三菱ケミカルなどと共同出願)に関する技術が花王の5件の拒絶理由として引用されている。

ブリヂストンの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は住友ゴム工業(141件)、次いで横浜ゴム(71件)、TOYO TIRE(60件)となっている。

●2位:住友ゴム工業

最も引用された特許は「低燃費、ウェットグリップ、耐摩耗及び操縦安定性をバランス良く改善するゴム組成物」に関する技術。ブリヂストンなどの計8件の審査過程で引用されている。このほかでは「良好な耐摩耗性及び破断伸びも得られるトレッド用ゴム組成物」に関する技術が、TOYO TIREの5件の拒絶理由として引用されている。

住友ゴム工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、ブリヂストン(79件)、次いで横浜ゴム(60件)、TOYO TIRE(48件)となっている。

●3位:横浜ゴム

最も引用された特許は「ウェットグリップ性能、剛性および耐摩耗性に優れたタイヤ用ゴム組成物」に関する技術。住友ゴム工業などの計9件の審査過程において拒絶理由として引用されている。

横浜ゴムの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、住友ゴム工業(105件)、次いでブリヂストン(74件)、TOYO TIRE(47件)となっている。

4位 住友理工は「伸縮を繰り返しても、配線が切断されにくい配線体接続構造体」、5位 TOYO TIREは「耐空気透過性と耐屈曲疲労性とがバランス良く向上したインナーライナーが得られるゴム組成物」が、最も引用された特許として挙げられる。

なおランキングの集計対象は、日本特許庁に特許出願され、2020年12月までに公開されたすべての特許のうち、2020年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出した。

パテント・リザルトでは、このランキングの詳細データを5万5000円で販売している。

《纐纈敏也@DAYS》

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