【ベンガルール通信 その7】「今のインド」の時代感と時間感覚

信号待ちのオートリキシャ、青白は電動車。友達でも喧嘩でもなく、これが普通の車間距離
信号待ちのオートリキシャ、青白は電動車。友達でも喧嘩でもなく、これが普通の車間距離全 1 枚

南インドよりナマスカーラ!

当地ベンガルールは7月最初の週明けから、もう一段のロックダウン緩和。宗教・政治集会や映画館・プールなどを除けば、公共交通も商店営業もほぼ制限解除。街には一気に活気が戻り、道路も従前と変わらない激しい渋滞ぶり。街道沿いには今が旬の、色も形も香りも様々なマンゴーが山積みされた屋台が立ち並ぶ。

盛夏を過ぎ、日中でも30度に届かないくらいの日々。夜半のまとまった雨も手伝って早朝は20度を切るくらいになるから、居眠りをしていようがゲームに興じていようが “夜通しそこにいる” ことが仕事の街角の警備員たちは、早朝、ダウンを着込んで毛糸の帽子を被っている。日が出て1時間もすれば、魔法瓶をぶら下げたいつもの顔が自転車で回ってきて、ミルクと砂糖がたっぷり入ったフィルターコーヒーやチャイで身も心も温めてくれるから、明け方のほんの数時間のことだろうが、年に数回・数週間はそんな大げさな重装備姿を見掛ける。こちらはリモートワークでますます、Tシャツ・短パン・ギョサンで過ごす時間が増えたが、確かにこのところ、朝のシャワーはギザ (Gyser・タンク式電気給湯器) が温まるのを待つようになった。

この数か月、外出して買い物が許される時間 = 商店の営業時間はおよそ午前中いっぱいに制限されてきた。元々、牛乳屋と屋台の八百屋くらいしか営業していなかった早朝6時過ぎからどこも店を開けるようになったお陰で、散歩ついでにスーパーを梯子して買い物を済ませる生活が続いていた。ロックダウン緩和を受け、朝食のパンを買うつもりでいつもの時間に店を訪れれば、どこも一様にシャッターが下りたまま。元来、早起きが得意でない当地の人々、商店主も従業員も今はまた、たっぷり寝坊して昼くらいから店を開ける生活に戻ったのだろう。

長らく続く営業制限下でデリバリー主体にシフトしていた飲食店も、“夕方5時までノンアルコール” の制限が解けて、夜9時の外出禁止令前までの店内提供がようやく許されるようになった。報道の指摘によると “Barは解禁、Pubは引き続き営業禁止” という曖昧な部分も残るが、数週間もすれば追加の通達が出て整理されることだろう。街角の実態リサーチを口実に、久しぶりに賑やかな雰囲気を楽しみたい好奇心にも駆られるが、今しばらくは、身の安全確保に努めるのが賢明だ。

《大和 倫之》

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