アバルト『F595』、1.4ターボは「フォーミュラ4」用がベース…欧州発表

0-100km/h加速7.3秒で最高速は218km/h

車体にラリーブルーのアクセント

FSDテクノロジーを備えたコニ製サスペンション

アバルト F595
アバルト F595全 15 枚
アバルトは7月15日、アバルト『F595』(Abarth F595)を欧州で発表した。カルロ・アバルトが、最初に「フォーミュラ・イタリア」のシングルシーターを設計してから、50周年にあたることに敬意を示すモデルとなる。

車名のアバルトF595の「F」は、アバルトが独占的なエンジンサプライヤーとなっている「フォーミュラ4」へのオマージュを意味している。フォーミュラ4は入門レーサーが、オープンホイールのシングルシーターレースへの低コストでの参戦を可能にしたもの。F1ドライバーのランス・ストロール選手も2014年、アバルトエンジンで競うイタリアのフォーミュラ4選手権で優勝を果たした。

アバルトF595は、最大のパフォーマンスと楽しさを期待する若い顧客や、テクノロジー重視のファン、最新のインフォテインメント機能を求める顧客にアピールするために開発された。

◆0-100km/h加速7.3秒で最高速は218km/h

アバルトF595のエンジンは、イタリアとドイツで使用されているフォーミュラ4のレーシングカーの1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「Tジェット」エンジンをベースにする。この1.4リットル直列4気筒ガソリンターボのTジェットエンジンには、9対1の圧縮比のスーパーチャージャー付きギャレットターボコンプレッサーが装備された。同じ圧力で、燃焼室内の温度を最適化し、最大出力165hpを獲得する。2250rpmの低回転域において、23.4kgmの最大トルクを引き出す。なお、フォーミュラ4のマシンでは、最大出力を160hpとした。

アバルトF595のトランスミッションは、MTまたはパドルシフト付きの5速ATだ。0~100km/h加速はMT車が7.3秒、AT車は7.4秒だ。80~120km/h の中間加速は7.8秒とした。最高速は218km/hに到達する。

アバルトF595は、最新の「レコードモンツァ」エキゾーストを採用する。最新のレコードモンツァは「Sovrapposto」と呼ばれ、4本出しのテールパイプを備えた新しい構造を採用している。アクティブ排気バルブは、ダッシュボードの「スコーピオン」ボタンを押すことで作動する。これにより、パワフルで主張の強いサウンドが生み出されるという。

◆車体にラリーブルーのアクセント

アバルトF595には、ハッチバックとキャンバストップの「カブリオ」が用意される。ドアミラーカバーとフロントとリアのバンパーの一部は、ラリーブルーで仕上げられた。17インチのマットブラックアルミホイール「スポーツ」、リアの「F595」エンブレム、フォグランプも装備されている。

インテリアは、革巻きステアリングホイールとアバルトのスポーツシートを装備した。レーシングスタイルのサベルトシートは、オプションで選択できる。新開発のインフォテインメントシステムを採用した。ディスプレイフレームとマットブラックのダッシュボードも新しい。

車体のラリーブルーのアクセントは、レースホワイト、カンポボログレー、トラックグレー、スコーピオンブラック、レコードグレー、ターマックグレーの各ボディカラーと組み合わせて選択できる。

◆FSDテクノロジーを備えたコニ製サスペンション

アバルトF595には、減衰力自動調整機能を持つ「FSD」テクノロジーを備えたコニ製リアサスペンションが装備されている。FSDは、FSDバルブがピストンのスピードやストロークに応じて、減衰力を最適化する。ダッシュボードの「スコーピオンモード」セレクターは、ピークトルクの伝達、パワーステアリングの特性、アクセルペダルに対するエンジンのレスポンスを変えて、応答性を高める。

アバルトが設計したブレーキシステムは、フロントが284mm、リアが240mmのベンチレーティングディスクを採用している。

コネクティビティの面では、DABラジオを備えた7インチ「HD Uconnect」システム、Apple 「CarPlay」、グーグル(AndroidAuto)が装備されている。

《森脇稔》

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