『Fast & Furious 9:ワイルド・スピード/ジェットブレイク(邦題)』は日本でも人気を誇る、ワイルド・スピードシリーズの第10作。5月19日にワールドプレミアされたジェットブレイクは、世界40カ国以上ですでに公開されている。
さらに日本とイタリアでの公開が控える中、現時点までの世界累計興収は5億ドルを突破。コロナ禍下で公開された映画としては初記録で、ワイルド・スピードシリーズの注目の高さが感じられる。公開まであと2週間と迫るなか、改めてジェットブレイクの見どころを振り返る。
カート・ラッセル演じるミスター・ノーバディからのSOSを受け、ヴィン・ディーゼル演じるドミニク・トレットたちのファミリーが、世界を牛耳ることのできるデジタル装置“アリエス”の回収に向かうことになる。無事にアリエスを回収した直後に何者かの武装集団に襲われるが、瞬時に奪い去ったのはドミニクの弟であるジョン・シナ演じるジェイコブであった。
ジェイコブとドミニクの関係性については、これまでの作品では描かれることがなかった。しかしながら、2人は因縁の関係であり、その確執が生まれた“父の死”を巡って、なぜすれ違ってしまったのか―という点が今作のストーリーの中心となって展開されていく。

そして最も注目すべきポイントは、シリーズを通して結束力が強めていく“ワイスピファミリー”の愛。アリエスの回収という世界征服を阻止するともとれる困難なミッションを、ファミリーの力でどう解決するのか。そして長年すれ違っていた、ジェイコブとドミニクの関係性の変化も見逃せない。また、SKY MISSIONの撮影中に不慮の事故で亡くなった、故ポール・ウォーカー演じるブライアンの存在もきっと強く感じられるはずだ。
◆ “#JusticeForHan(ハンに正義を)”というファンの声の後押しで、死んだはずのハンが復活…!

しかしながら、ハンを殺害した張本人であるデッカードが、ストーリー上の前作にあたるシリーズ第8作のSKY MISSIONで“ワイスピファミリー”として迎えられた。さらに、スピンオフとなる第9作のSUPER COMBOではデッカードが主役の1人して登場。
そんな一連のハンの扱いに対し疑念を抱いたファンたちが、「#JusticeForHan」というムーブメントを巻き起こした。ハンはTOKYO DRIFTで初登場。そのTOKYO DRIFT以来、監督に復帰したのがジャスティン・リンだ。「ハンには個人的な思いもあるんです。」というジャスティン・リン監督の熱い思いも後押しする形で、必然的にハンの復活劇が描かれることとなったのだ。特にワイスピファミリーとハンが再会するシーンは、ファンなら思わず胸が熱くなるはずだ。
また、新キャラも登場する。本作のキーマンの1人である、アンナ・サワイ演じるエルに注目。ハンがなぜ長い間日本で過ごすこととなったのか、そしてエルの存在によって大きくストーリーが展開していく様子も、本作の見どころの1つとなる。
◆電磁波にロケット付きの車?! ド迫力のカーアクションもさらにスケールアップ


また、シリーズを通して登場する豪華な車両も作品に華を添える。ドミニクのダッジ『チャージャー』、ジェイコブのフォード『マスタング』、ハンのトヨタ『GRスープラ』、イギリスのスーパースポーツであるノーブル『M600』、ジャガー『XV SVプロジェクト8』、ホンダ『NSX(現行)』など、多数登場する。
加えて、ワイルド・スピードシリーズの始まりである『ワイルド・スピード』(2001年)と『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015年)が「ワイスピ4Dメモリアル上映」として4D上映されることも決定。ワイルド・スピードは7月16日、ワイルド・スピード SKY MISSIONが7月23日からそれぞれ公開される。
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は8月6日に全国で公開予定だ。