BMWモトラッドのビッグボクサー『R18』にアメリカンスカスタム…欧州発表

長距離ツーリングに適した専用装備

2気筒「ビッグボクサー」は最大出力91ps

英国の「マーシャル」と二輪車向けサウンド共同開発

BMW R18トランスコンチネンタル
BMW R18トランスコンチネンタル全 17 枚

BMWの二輪部門のBMWモトラッド(BMW Motorrad)は7月29日、『R18トランスコンチネンタル』と『R18B』を欧州で発表した。

BMWモトラッドは『R18』を、クルーザーセグメントに投入するために開発した。R18は、BMWの他のモーターサイクルとは異なり、技術的にもデザイン&スタイル的にも、歴史的なBMWモーターサイクルの伝統に基づいて設計が行われた。

モチーフとなったのは、1936年に発表されたBMW『R5』などのモデルだ。BMWモトラッドによると、純粋かつ飾りを排したテクノロジーや心地良い鼓動を打つライディングの歓びを生み出すボクサー(水平対向)エンジンなど、モーターサイクルの本質に焦点を引き戻しているという。また、R18には、クラシックなデザインと明確で現代的なテクノロジーが組み合わされている。

長距離ツーリングに適した専用装備

今回、欧州で発表されたR18トランスコンチネンタルとR18Bは、R18の派生モデルだ。R18トランスコンチネンタルは、「大陸横断」の名称の通り、米国のライディングスタイルでの長距離ツーリングに適するように設計された。一方、R 18 Bは、ライダーズマシンとして設計されており、クールなツーリングに最適という。

R18トランスコンチネンタルでは、R18をベースに、大型ウインドシールドとウィンドデフレクター、フラップを備えたフロントカウル、 4つのアナログラウンドインスツルメントと10.25インチTFTカラーディスプレイ付きコックピット、追加のヘッドランプ、エンジン保護バー&ケース、リアのトップケース、シートヒーター、クロームトリム、シルバーメタリックのエンジンを装備した。

また、R18Bは、積載性が増すリアのトップケースが未装備。一方、モデル名のBは、アメリカンバイクのカスタムの「バガー」スタイルを意味しており、後輪の左右に大型バッグが装着された。低いフロントウインドシールド、スリムなシート、マットブラックメタリック仕上げのエンジンが装備されている。

2気筒「ビッグボクサー」は最大出力91ps

心臓部には、新開発の2気筒ボクサーエンジン、いわゆる「ビッグボクサー」が搭載される。ビッグボクサーの外観とテクノロジーは、1923年に生産を開始して以来、70年以上にわたって刺激的なライディングエクスペリエンスを提供し続けてきた伝統的な空冷ボクサーエンジンの継承を反映しているという。

これまでにBMWの量産モーターサイクルに搭載された中で、最もパワフルな2気筒ボクサーエンジンを積む。排気量は1802ccで、最大出力91ps/4750rpm、最大トルク16.1kgm/3000rpmを獲得する。15.3kgm以上のトルクが、2000~4000rpmで引き出される特性を持つ。このエンジンは、優れた牽引力と深みのあるエンジンサウンドを発揮するという。

R18は、BMWモトラッドの理念に従って、リラックスできるフットレストの配置、いわゆる「ミッドマウントフットペグ」を採用する。シリンダー後方のこのクラシックな位置は、BMWにとって典型的なレイアウトだ。また、車両を最適に制御するために、リラックスしつつもアクティブなライディングポジションを可能にしている。

英国の「マーシャル」と二輪車向けサウンド共同開発

R18トランスコンチネンタルとR18Bには、BMWモトラッドと英国のマーシャル・アンプリフィケーション社との提携の最初の成果となる共同開発の二輪車向けサウンドシステムが搭載される。

英国ロンドン発のマーシャルは、およそ60年の歴史を持つ。現在は英国ミルトンキーンズに本拠を置いており、世界のミュージシャンが愛用するギターアンプを製造している。2012年からは音楽愛好家のために、ヘッドフォンやアクティブスピーカーも手がけている。

BMWモトラッドとマーシャル・アンプリフィケーション社が共同開発した二輪車向けサウンドシステムでは、カウルの前面に2ウェイスピーカーを組み込んだ。白いマーシャルのロゴが付いた黒いカバーグリルも装備される。オプションの「マーシャルゴールドシリーズ」のステージ1とステージ2サウンドシステムは、合計出力280Wの4つのスピーカーと2つのサブウーファーが、比類のない音質と迫力の振動を提供する、としている。

《森脇稔》

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