BMWのEVに初の「M」、544馬力の『i4 M50』…IAAモビリティ2021に出展へ

前面空気抵抗を示すCd値は0.24

0~100km/h加速は3.9秒

新世代EV向けの走行サウンドを作曲家と共同開発

BMW i4 M50
BMW i4 M50全 11 枚

BMWは、9月にドイツで開催されるIAAモビリティ2021に、EV初の高性能な「M」モデル、『i4』の「M50」グレードを出展する。7月28日、BMWが発表した。

BMW i4は、フルEVの4ドアグランクーペだ。BMWならではのスポーティさ、快適さ、持続可能なパフォーマンスをバランスさせているという。

前面空気抵抗を示すCd値は0.24

BMW i4は、プレミアムミッドサイズセグメントにおける持続可能なスポーツ性、快適性、日常使いやすさを追求した。4ドアのグランクーペは、伸びやかなクーペプロポーション、流れるようなルーフライン、フレームレスウィンドウ、大型テールゲートを備えた、エレガントでスポーティなデザインが特徴という。前面空気抵抗を示すCd値は 0.24とした。

i4には、ロングホイールベースとワイドトレッド、重量を最小限に抑えながら、剛性の高いボディ構造を導入した。専用のアルミ製シアーパネルも採用した。フロントアクスルのサブフレームは、高電圧バッテリーのケーシングに固定されている。

インテリアは、ラグジュアリーなプレミアム性と、使い勝手の良さの両立を目指した。アコースティックグレージング、室内の予熱とプレコンディショニング、スポーツシート、スポーツステアリングホイールを標準装備する。ギアセレクターレバー、BMWコントローラー、ファンクションキー用のコントロールパネルを備えたセンターコンソールも採用される。大型テールゲートには電動開閉機構を標準装備。 470リットルの荷室容量は、後席を倒せば、最大1290リットルに拡大する。BMW i4 M50BMW i4 M50

0~100km/h加速は3.9秒

BMW i4のM50グレードでは、前後アクスルにモーターを搭載する。このツインモーターは、最大出力544hp、最大トルク81kgmを引き出す。

544hpのパワーは、同等クラスのガソリン車、新型『M4クーペ』の「コンペティション」の直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンが生み出す最大出力510hpを、30hp以上上回るものだ。最大トルク81kgmは、新型『M4クーペコンペティション』の最大トルク66.3kgmを、およそ15kgm上回る。

スポーツブースト機能を備え、0~100km/h加速は3.9秒で駆け抜ける。これは、新型M4クーペコンペティションに肩を並べる。また、1回の充電での航続は、WLTPサイクルで最大510kmに到達する。BMW i4 M50BMW i4 M50

新世代EV向けの走行サウンドを作曲家と共同開発

BMWの新世代EV向けの走行サウンド「BMW Iconic Sounds Electric」がオプション設定された。このサウンドは、作曲家のハンス・ジマー氏と共同開発された。EVでも内燃エンジン車のようなドライビングプレジャーを体験したいという顧客に向けたオプションとなる。

基本的な設定では、BMW Iconic Sounds Electricは、BMWブランドのEVの基本的な特長を伝えるために、クリアな音色を採用している。しかし、ドライバーがアクセルを踏むと、負荷と速度が増すにつれて、走行サウンドが変化する。とくにスポーツモードでは、スポーティなサウンドに変わる。「ECOPROモード」で走行している場合にのみ、音響フィードバックはゼロとなる。

i4のM50には、特別に開発されたBMW Iconic Sounds Electricを採用する。ドライブサウンドに、さらなるエネルギーがチャージされるという。また、「COMFORTモード」と「SPORTモード」の違いを明確化し、全体として、刺激的なサウンドを目指した、としている。BMW i4 M50BMW i4 M50

《森脇稔》

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