新連載[サウンドユニット セッティング法]メインユニット…電源強化で音質アップ

市販メインユニットの一例(ケンウッド・MDV-M908HDF)。
市販メインユニットの一例(ケンウッド・MDV-M908HDF)。全 1 枚

カーオーディオ機器は、車両に取り付けて初めて音が出せる。そして、取り付け方を工夫することで音質アップも果たせる。当連載では、そこのところのノウハウやメカニズムを紹介しながらカーオーディオの奥深さと面白さを紐解こうと試みている。

まずは「メインユニット」の取り付けにまつわるあれこれを解説している。で、今回からは、これをカーオーディオ・プロショップに任せた場合に、彼らがどのようなワザを繰り出すのか、その具体例を紹介していこうと思う。

最初にクローズアップするのはこちら、“電源強化”だ。ちなみに前回の記事で解説したとおり、「メインユニット」の配線作業は普通、純正メインユニットに配線されていたハーネスを活用して行うので、プラス側の電源配線も純正ケーブルをそのまま使うこととなる。

しかし、もしも音にこだわろうとするのなら、スペシャルな電源配線方法があるのでその実行を検討しよう。その方法とは、「バッ直」だ。

「バッ直」とは、「プラス側の配線をメインバッテリーから直接引き込む」という配線方法だ。そしてこれを行うと、「メインユニット」に安定的に電気を送り込めるようになる。なぜなら、他の電装品の影響が少なくなるからだ。

というのも、純正メインユニットの裏側に来ている電源配線は実は、他の電装品とも繋がっている。つまり、プラス側の電源ケーブルを他のいくつかの電装品と共有しているのだ。なので他の電装品が多くの電気を使うときには、「メインユニット」に送られる電力量に影響が出る。

しかし「バッ直」を行えば、他の電装品の影響をかなり減らせる。そしてこの効果は特に、「メインユニット」の内蔵パワーアンプに現れる。パワーアンプが良い仕事を行えるか否かは、電力をしっかり得られるかどうかにかかっている。電力が十分に得られれば、音楽信号をスムーズに質良く増幅できる。結果、音にも如実に効いてくる。特に低音にその効果が現れやすい。低音の再生には特に多くの電力が必要となるので、十分な電力が確保できると、低音にハリが出て、レスポンスも良くなる。

ところで「バッ直」を行うに当たっては、安全面への配慮も欠かせない。例えば、ヒューズの設定は不可欠だ。これを行っておけば「バッ直」の配線途中で何らかのトラブルが起きた場合でも、大量の電気が一気に流れ出すような事故を防げる。「ヒューズ」が切れることで、電気の流れを速やかに遮断できるからだ。

このトラブルの詳細と、プロがこれをどう防ぐのかその詳細は、次回の記事の中で解説する。来週の当コーナーも、お読み逃しのなきように。

“電源強化”で音質アップ! サウンドユニットの「セッティング法」を大研究! 第1章「メインユニット編」その3

《太田祥三》

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