メルセデスAMGの電動ハイパーカー、マイクロソフト「Forza Horizon 5」に収録…ゲームは11月発売へ

PHVシステム全体のパワーは1000hp以上

EVモードでは最長25kmをゼロエミッション走行

サスペンションはF1マシンと同様のプッシュロッド式

将来の市販モデルの性能をゲームでひと足早く仮想体験

マイクロソフト「Forza Horizon 5」に収録されるメルセデスAMG プロジェクトワン
マイクロソフト「Forza Horizon 5」に収録されるメルセデスAMG プロジェクトワン全 10 枚

メルセデスベンツの高性能車部門のメルセデスAMGは8月24日、現在開発中の新型ハイパーカーのメルセデスAMG『プロジェクトワン』(Mercedes-AMG Project ONE)が、マイクロソフトが11月に発売するレースゲーム「Forza Horizon 5」に収録されると発表した。

メルセデスAMGプロジェクトワンは、メルセデスAMGの創業50周年を記念し、F1技術を搭載した公道走行可能なハイパーカーとして、開発を進めているモデルだ。

PHVシステム全体のパワーは1000hp以上

メルセデスAMGプロジェクト ワンのパワートレインでは、F1マシン譲りの1.6リットルV型6気筒ガソリンターボエンジンをミッドシップに搭載する。ピストンやクランクシャフト、電装システムが専用設計となり、エンジンは1万1000rpmと非常に高回転まで回るのが特長だ。最大出力は680hp以上を発生する。

この1.6リットルV型6気筒ターボエンジンに、フロント2個(163hp×2個)、ターボチャージャーとエンジンにそれぞれ1個の合計4個のモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHV)とし、加速時などにエンジンのパワーをアシストする。PHVシステム全体では、1000hp以上のパワーを獲得する。

トランスミッションは8速の「AMGスピードシフト8」で、駆動方式は4WD。メルセデスAMGプロジェクトワンは、0~200km/h加速6秒以下、最高速350km/h以上の優れたパフォーマンスを可能にする。メルセデスAMG プロジェクトワン のプロトタイプメルセデスAMG プロジェクトワン のプロトタイプ

EVモードでは最長25kmをゼロエミッション走行

二次電池はリチウムイオンバッテリーで、F1のテクノロジーを導入する。バッテリーセルとその配置、冷却システムには、メルセデスAMGペトロナスのF1マシンと同じ技術を使用する。リチウムイオンバッテリー、12 Vの車載電気システム向けのDC/DCコンバーターは、フロントアクスル後方の車両フロアにコンパクトに搭載される。

高電圧の「EQ Power +」プラグインハイブリッド(PHV)システムは、通常の400ボルトではなく800ボルトで作動する。電圧レベルが高いため、ケーブルの太さを細くでき、それに応じてスペースと重量を節約した。

走行モードは、EVモードからラップタイムを追求するダイナミックモードまで、複数のモードを用意する。EVモードでは最初、フロントの電気モーターだけで駆動し、加速をサポートする。ドライバーがアクセルをより深く踏み込むと、V6エンジンが始動する。レーススタート機能を使用すると、さらに加速性能が引き上げられる。EVモードでは、最長で25kmのゼロエミッション走行が可能だ。メルセデスAMG プロジェクトワン のプロトタイプメルセデスAMG プロジェクトワン のプロトタイプ

サスペンションはF1マシンと同様のプッシュロッド式

メルセデスAMGプロジェクトワンでは、サスペンションをF1マシンと同様のプッシュロッド式とし、サーキットの特性に合わせて調整可能とした。ABSは標準装備で、ESPは3段階で調整できる。 ESPの「SPORT」はハンドリングモードで、システムが介入する前に、より大きなヨーアングルを可能にする。

専用のセンターロック付き10本スポーク鍛造アルミホイールは、カーボンファイバー製のセミカバーが付き、ホイール周辺の空気の流れを最適化する。スポーク部分には3つの換気スロットがあり、ブレーキの熱を放出する。セラミックブレーキシステムも装備している。

インテリアには、2つの高解像度10インチディスプレイを採用した。F1スタイルのステアリングホイールは、上部と下部がフラットなデザインだ。走行モードやサスペンションの設定、LEDシフトディスプレイなどの調整機能が付く。ルームミラーは、カメラの「ミラーカム」からのリアルタイム映像を表示するスクリーンに置き換えられている。メルセデスAMG プロジェクトワン(2017年)メルセデスAMG プロジェクトワン(2017年)

将来の市販モデルの性能をゲームでひと足早く仮想体験

このメルセデスAMGプロジェクトワンが、マイクロソフトが11月に発売するレースゲーム「Forza Horizon 5」に収録される。Forza Horizon 5は、「Forza Horizon」シリーズ史上、最大かつ最も多様なオープンワールドが特長。砂が舞い上がる砂漠、緑豊かなジャングル、歴史的な都市、隠された遺跡、手付かずのビーチ、峡谷とそびえ立つ雪をかぶった火山など、メキシコのリアルな風景をバックにレースゲームが楽しめる。

メルセデスAMGとマイクソフトのForzaチームの緊密な協力により、メルセデスAMGプロジェクトワンの専用モデル、「Forza Horizon Edition」がゲーム内で仮想走行可能。メルセデスAMGプロジェクトワンのForza Horizon Editionには専用のカラーリングが採用される。

また、ゲーム内でのメルセデスAMGプロジェクトワンの加速、ブレーキング、ステアリング、敏捷性、アクティブエアロダイナミクスに関しては、将来の市販モデルの性能をゲームでひと足早く仮想体験できる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る